長年シアトルに住んでいるチエコさんから電話がありました。
アメリカでは沖縄の基地問題について、誰もな~んも知らないそうです。
5月末から6月初めにかけての翁長知事一行の訪米について多くのメディアは、
「成果がなかったから失敗だった」と断じましたが、
そもそも何も知らない人たちに基地問題の存在と本質をアピールしたこと自体、
大いなる成果だったと私は思います。
チエコさん自身、20代でアメリカに渡ってから早何十年、ずっとシアトルで暮らし、
沖縄問題について自分もほぼ何も知らないと語りました。
アメリカ在住のチエコさんのみならず、
実は、私も含め多くの本土の人間は沖縄の歴史と基地問題について、
知らないことだらけなのを痛感します。
そんな私達向けの基地問題啓蒙雑誌「PICNIC」というのがあります。
その中に下の漫画(作・Cliff Miyagi)が掲載されていました。
「『基地賛成派』ってどんな人たちね~?」
短いのによく分かる漫画です。
今も、辺野古基地建設工事のせいで大浦湾で漁をすることができなくなった
辺野古の漁師さんたちの中には、海の警備隊員として雇われて、
フロートの内側で一日ボーッと海を見て暮らす人もいるそうです。
その漁師さんも簡単に基地反対とは言えないでしょう。
分断と差別、それが沖縄の人々を引き裂いてきた
いつものパターンのやり口なのです。
表層だけを見ていては、ものごとの本質が分からないですね……。
(付録):今日の毎日新聞ニュースメールによれば、
『安倍内閣の支持率は5月の前回調査から3ポイント減の42%、不支持率は同7ポイント増の43%で、2012年12月の第2次安倍内閣発足後初めて、支持と不支持が逆転した。政府・与党が衆院通過を急ぐ安全保障関連法案については、国民への説明が「不十分だ」との回答が81%に上った。』
ということで、これがアベの終わりの始まりであることを衷心より願うものであります。