毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「安倍政権発足をきっかけに『九条の会』に入る」 2012年12月26日(水)No.546

2012-12-26 20:26:53 | 日記
昨日、安倍政権がスタートした。
ここ一週間、ネットニュースで安倍晋三の発言を見ていたら、
「中国と戦略的互恵関係に戻す努力をする」
「竹島の日、政府記念式典を見送る」
「靖国神社に参拝しない」
と、立て続けに中国、韓国との関係改善する姿勢を強調している。
産経新聞等は、
「早くも公約違反!」「公約を守れ!」
などと無責任に騒いでいるが、
もし、自分が一国の代表者になったら同じことが言えるのだろうか。
心底無責任な発言だ。
しかし、私のこの感想は決して安倍晋三を擁護しているのではない。
もともと安倍晋三の選挙公約は、
破滅的なほど世界を見ていない日本中心主義の人々に向けた言葉だった。
欧米諸国からも「日本、ちょっと危ないね。右傾化し過ぎじゃない」
と心配されている今の日本の状況だが、
安倍はともかく、安倍の周りを固める人たちは、
その辺のことも少しは判断できるのかも知れない。
ここ一週間で、そんな感想を持った。
しかし、
それはそれ
憲法改「正」をいつ出してくるかは分からない。
油断大敵なやつなのだ。
そういう訳で、
今まであちこちで名前を聞くだけだった「憲法九条の会」に入ろうと、
つい先ほど決意した。
正直言って、長年どこにも属さず、ひとり気ままに生きてきた私が、
今さら「○○会」というのに参加するのは非常に億劫だ。
一人、楚々として清らかに暮らしたいのだ(ダハハ)。

しかし、たった一人でも、日本に住んでいなくてもできることは、
この際何でもやろうと思う。
ということで、ブログに九条の会のリンクを貼った。
久しぶりに、懐かしい、へんちくりんな日本語の第九条を読んだ。
今は亡き丸谷才一さんが、日本国憲法と大日本帝国憲法を比べ、
美事を連ねたり歯切れがよかったりして、しかし、伝達と論理とは忘れ果てている文章と、言葉の選び方はまずいし、繰り返しは多く、どうにも締まらないが、それでもとにかく言いたいことはちゃんと伝えている文章があって、二つのうちいづれかを選ばなければならないとすれば、私は黙って後者を取る。それは下手であってもとにかく文章なのだ。その悲しい典型が現行憲法であることはもはや念を押すまでもなかろう。」(文章読本)
と、現行憲法に優しい眼差しの言葉を書いている。

今いる中国の大学で、大学生たちにこの憲法第九条の、
「日本国民は、戦争と武力の行使は、永久にこれを放棄する」
という箇所を紹介すると、
あちこちから「おお~!」と声が出る。
憲法九条は感動を呼ぶ平和のアピールなのだ。

コメント
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