毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「女性なら誰でもいいわけではない」2014年10月18日(土)No.1014

2014-10-18 18:32:31 | 日本事情

日々、政治家のことを考えただけで心底うんざりする。

できるだけ醜いものを見ないように努力して路傍の草木を眺めているのに、

そんな私の神経を逆なでするニュースが、ああ、今日もまた……。

安倍首相がこの9月、改造内閣への女性5人起用で

「社会に変革が起こる」と自信満々だった女性閣僚のあまりの見苦しさは

どういうことだろう。

安倍首相の目に適い、選び抜かれた方がただ。

 

小渕経済産業相は辞職すると伝わったかと思うと、いや、辞めないと伝えられたり、

進退についてははっきりわからないが、

問題と思われる収支額は膨らむ一方だ。

こういう時、生保の受給額の多いことを激怒していた人々は、

同様に小渕氏の「政治と金」に対して声高に怒っているのだろうか。

一つも聞こえてこないんですけど。

強きに弱く、弱きに強い日本人的情けなさがチラチラ見える。

 

ニュース報道が事実通りなら小渕さんは当然辞めるべきだ。

そして、司法によって裁かれなければならない。

おそらく彼女は、自らを断罪して辞職するだろうと、私は(楽観的に)見ている。

 

私はむしろ、それ以外の女性閣僚たちこそ、政治家としての責任を取って

早く、一刻も早く辞めてもらいたいのだが、

そういう人たちに限って、自分のやっていることの意味の酷さを理解せず、

従って、自信満々でいつまでも居座る態度が全身にみなぎっている。

10月18日高市早苗総務相が今期閣僚のトップを切って靖国神社を参拝した。

正しい歴史認識に基づく鋭い国際感覚が必要とされる政治家としては

軽率極まりない行動だ。

彼女は他にも、稲田朋美自民党政調会長などと同様に、

「国家社会主義日本労働者党」―

ナチスそっくりの国家社会主義思想・反ユダヤ主義を掲げ、外国人労働者排斥を主張―

の代表者山田氏と肩を並べてたいへんにこやかに写真を撮っている。

 

⇓左:高市氏と山田氏  右:稲田氏と山田氏

http://www.47news.jp/CN/201409/CN2014090901002071.html

TAKAICHI 

 

海外でも大々的に報道され、今も波紋を広げつつあるこの行動に対して、

彼女は「山田氏がそういう団体の人とは知らなかった」

としらを切っている。

そのような団体に対してどう思うか、考えを聞かれてものらりくらりと

意味不明なことをいう。これでも責任ある政治家、否、大人と言えるだろうか。

 

他にも、山谷えり子拉致問題担当相と、有村治子女性活躍担当相が

今日、靖国参拝をした(高市、有村両氏は大臣名を明記)

安倍政権の女性大臣たちは近代以前の脳みそプラス無責任な小児性を備えた人たちだ。

 

女性だったら誰でもいいわけじゃない。

彼女たちは女性の社会的立場の現実的困苦を理解していない。

政治家には高潔な人柄と高い思想性が絶対に必要なのだ。

でないと、今の日本のように迷走の限りを尽くすことになってしまう。

 

いくら、花を見て心を鎮めようとしても、

政治家たちによって私の穏やかに生活する権利は侵されている。

だが、負けるものか。

サングラスをかけ、耳をふさぎ、前を見ないで、

ひたすらきれいなものだけをスポットライトのように見続ける今日この頃である。

 

 

コメント (4)
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