今夜十三駅傍「風まかせ 人まかせ」での、
趙博さん&はるまげんさん定期ライブ(二水会)に初めて出かけた。
韓国・朝鮮語での新年の祝詞紹介の後、趙博さんは
「私の子どもたちへ」(作詞・作曲笠木透)を唄い出した。
高石友也とナターシャ・セブンの歌で以前よく聞いていた曲だ。
たまたま私は今日、『瓦礫の中から言葉を』(辺見庸)を読み終えて、
思いが胸中、気体のように膨張していたところにこの曲だ。
思いに言葉がついていけない。
この曲は2011年3月11日のずっと以前に作られたものなのに、
いったい私たちは、何をしていたのか……。
「私の子どもたちへ」作詞・作曲 笠木透
生きている鳥たちが 生きて飛びまわる空を
あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは
目を閉じてごらんなさい 山が見えるでしょう
近づいてごらんなさい こぶしの花があるでしょう
生きている魚たちが 生きて泳ぎまわる川を
あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは
目を閉じてごらんなさい 野原が見えるでしょう
近づいてごらんなさい リンドウの花があるでしょう
生きている君たちが 生きて走り回る土を
あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは
目を閉じてごらんなさい 山が見えるでしょう
近づいてごらんなさい こぶしの花があるでしょう
生きている君たちが 生きて走り回る土を
あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは
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笠木透さんは1969年中津川フォークジャンボリーを企画・スタートさせた人だが、
フォークジャンボリーが自分の考えと違う方向にむかって以降、一切出演しなかったそうだ。
有名にもならず、CDも出さないまま昨年12月22日、77歳で亡くなった。
しかし、「私の子どもたちへ」「我が大地のうた」「私に人生と呼べるものがあるなら」
などはYOU TUBEでも聞ける。
趙博さんが、
「いい人ばかり逝ってしまう。逝ってほしい人はいつまでも元気なのに」と。
同感だ。
今日聞いた曲は多くが懐かしく、思わず口の中でモゴモゴ聞こえない様に歌った。
・「私の子どもたちへ」(詞・曲 笠木透)
・「釜ヶ崎人情」(詞・もず昌平 曲・三山敏)
・「人生一路」(これは知りませんでした。美空ひばりさんの歌で、この間長嶋愛生園で歌ってウケたそうです)
・「前を向いて歩こう」(神戸の震災のとき以来趙さんが歌い続けている歌。これは「上を向いて歩こう」と比較して中国の学生たちに紹介したことがある)
・「橋」(詞・曲 趙博)
・「アホダラ教」(あらかわきよしさんという人の芸を踏襲したとのことです。リズム付きの諷刺しゃべくり)
・「教訓Ⅰ」(詞・曲 加川良)
・「老人革命の歌」(詞・曲 泉谷しげる)
・「赤土の下に」(詞・加川良 曲・アメリカの誰か、ちょっと私は分かりません)
・「釜石小学校校歌」
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↑「アホダラ教」のときは衣装や小物も。
↑HALMA GENさんのピアノソロ。口にはカズー、足には鈴。
「WHAT A WONDERFUL WORLD」と、
あとオリジナル曲(すみません、曲名忘れた)を演奏。
この寡黙な音楽家が、なぜずっと趙博さんとともに活動しているのかが
分かる気がする。温かく、励ましに満ちた演奏だった。
↑その間にパギやんはちょっと休憩。オーナーの松井寛子さんと。
〈二水会ライブ〉について
毎月第二水曜日夜7時から阪急十三「風まかせ 人まかせ」にて。
(来月2月は第三水曜日(18日)に変更)
思いっきりそばで聞ける、めちゃゼイタクなライブであることは間違いない。
問い合わせは「風まかせ 人まかせ」tel.06-6886-8686まで。