はいはい、今年も作りました。
日本語学科お花見会定番の巻き寿司です。
先週から気温がぐんぐん上がって慌てたものの、
何とかお花も持ちこたえてくれていました。
(ちなみに今日は30℃ー14℃)
この大学に来て3回目の春、従って3回目のお花見です。
今回は、当日の準備も進行も全て3年生にお任せして、
私は巻き寿司作りに専念できました。
この大学に来て、初めてのことです。
もちろん、会の日程・準備・内容等は
事前に何人かと打ち合わせをしておきましたけどね。
中国の学校は小中高とも自主活動の教育をしていないので、
学生たちは、自分たちで
イベントを企画立案実行した経験が皆無なのだそうです。
(私が聞いた限りですけどね)
中国に来た当初、
ひたすら教師の指示命令を待つだけ、
言われたことしかしない学生たちの姿を見て、
(これでも大学生か!なんで自分らでチャッチャとやらんねん)
と愕然としたものです。
これは江西省の前任校も山東省のこの大学も同じでした。
余計なことをして自分の不利益になるのを避けるためです。
小さい時、良かれと思ってしたことを
厳しく叱られた経験がある子も何人もいました。
「中学、高校と成長するにしたがって、
私は、少しずつ、少しずつ、大切なものを失いました。」
と作文に書いた子もいます。
翻って、日本の教育はどうでしょうか。
確かに自主活動は学校教育のカリキュラムに含まれています。
しかし、「それをやっていいと先生は言いましたか!」
などと、子どもを威嚇し、
指示待ち人間へと追いやる教師はいないでしょうか。
しかも自分のことを「私」ではなく、「先生」とか言う教師も
昔はいましたが、最近は大丈夫でしょうか。
学校のみならず、家庭教育における親たち(大人たち)も同様です。
子どもたちを自主独立の気概に溢れた人間に育てるのは
大人の大切な役目です。
人間としての躾けをする際、
基準をきちんと示すことは当然必要ですが、
身動き取れないほどギチギチの箱に閉じ込めて、
同じ型、形の人間ばかりを形成するのは、
中国でも、日本でも、どこの国でも
子どもに対する犯罪的行為だと私は思います。
↑今回が最後のお花見会になる3年生たち。
来年の今頃は皆どうなっていることやら・・・・・・。
この笑顔が永遠に続くことを願ってやみません。