毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「当世中国学生事情:高校時代は辛かった」No.2276

2018-05-28 20:08:21 | 中国事情

 

昨夜、日本僑報社主催の「中国人の日本語作文コンクール」に応募作品31本を送りました。

現在この大学の日本語学部にいるのは、3年生11名、1年生10名だけです。

4年生は卒業寸前で全国に散らばっており、数名を除いてもう大学にはいません。

2年生がいないのは、大学が突然「隔年募集にする」とか言って募集しなかったからです。

来年度はどうなるか、ビミョウなところだそうです


さて、募集テーマは下記の3つでした。

1「中国の若者が見つけた新しい日本の魅力」

2「日本の『中国の日』に自分ができること」

3「忘れられない先生の言葉」


1年生のほとんどと、3年の半数近くの学生が

3の「忘れられない先生の言葉」をテーマに選びました。

そして、そのまたほとんどが、高校時代の先生について書きました。

何人もの学生が、

「人生で最も辛かった高校時代」

「大学はパラダイス、でも高校は苦しかった」

「何度も進学を諦めかけた受験地獄」

「大学なんて行かなくたっていいさ、専門学校だっていいじゃないと思った」

などと、高校3年間が、今振り返っても、

忘れられない苦しみの日々だったことを切々と書いていました。

そんな時、不良になったり、反逆したり、ふてくされたりしていた生徒の多くが

今、菏澤学院の大学生です(笑)。

私の前任校は江西省で指折り数えるエリート校で、

学生達から高校時代、ふてくされていた思い出はついぞ聞いたことがありません。

(なるほどなあ)と思いました。

国家が1本(一流)と定めた大学にはそういう学生達が、

2本(二流)と決められた大学にも、

それ相当の学生達が入学してくるのです。

「中国の学生達はとてもよく勉強する」とよく日本人は言いますね。

確かに、1本の大学の学生達はたまげるほど勉強します。

また、能率もいいのです。学習効率が高いと言うか。

子どもには、

ポイントを掴む技に優れた子、

じっくり時間をかけて理解する子、

瞬発力(センス)がある子、

毎日、決まった工程を丁寧にできる子、

頑固で自分のやり方を曲げない子、

深く考える子/何でも鵜呑みにする子、

持続力のない子/ある子……、と

十人十色ですが、

高校の先生方はそんな子ども達を全部相手にして、

「諦めなければ、人生に負けはないんだぞ」

「努力すれば、必ず成果がある」

「慢心するな」

と、叱咤激励し続けて、

進学希望の子ども達を大学に何とか送り込んでいるということが、

作文を読んでよ~く分かりました。

学生も、日本など足元にも及ばないほど激烈な受験地獄の中で、

トラウマになるほど頑張りを強いられたのでしょうが、

先生方も、これまた、たいへんだろうなあと思います。

子どもたちをレールからはずさないように指導する重い責任が

高校の先生方にはあるのですね。

だから、朝6時半の自習から夜10時半の自習終了まで

生徒にずっと付き添っている先生がたくさんいるのだそうです。

(特に1本の大学の学生達はそういう先生方に恵まれたようです)。


今の3年生が2年の時、

日本や北欧の「ゆとり教育」を紹介した際、

「詰め込み教育」と「ゆとり教育」のどちらがいいか聞いたところ、

ほぼ全員が「ゆとり教育」がいいに決まっていると語気強く答えました。

一人、ちょっと幼い雰囲気の子が、

「いや、詰め込み教育をしたら学力が付く……。」

と言いかけて、周囲の空気を読んで止めました(笑)。

 


 

 







 


 

 

 

 

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