辺野古米軍新基地建設の賛否のみに絞って
県民の意志が明確に示されました。
この結果を無視して、「粛々と」「淡々と」工事を進めることは、
民主主義を国是としてきた日本そのものを壊すことです。
アベ首相の胸の内は
(何をやっても国民は選挙で私=自民党を選んでいるのさ。ふっ)
というものでしょう。
ずっと県民の訴えを無視し、沈黙しつづけてきた日本人は
自分がどれほど利己的で、身勝手なのか、もう気付かなければ・・・・・・。
今日、鄭州から菏澤までの長距離バスで読んでいた
宇沢弘文著『人間の経済』(新潮社)の中に、
かつてのイギリスのインドにおける植民地政策に言及した部分があり、
それがあまりに今、
アメリカが日本にしていることと重なるので驚きました。
(以下引用)
「イギリスの軍隊はインドを守るためにあるという名目で、
軍事費のかなりの部分をインド政府に負担させていた。
さらに言うと、イギリスの国家公務員は任期中に必ず2、3年は
インドに赴任するので、インドのために尽くしたということで、
その年金をインド政府が支払う仕組みまであったのです。・・・・・・
その最大の被害を受けたインドでは、
自然は破壊され、社会は分断され、人間の命も多数奪われました。」
イギリスはインドを守ってやるという名目で
インドから収奪していたのですが、
「イギリス」を「アメリカ」に替え、
「インド」を「日本」、そして「沖縄」に替えたら、
私たちの日本が置かれている姿がくっきりと見えるのでは
ないでしょうか。
今まで見え難かったとすれば、
それは日本全体がアメリカの軍隊の押し付けを
平等に負担していなかったからではありませんか。
一人、沖縄だけが犠牲となって
「自然は破壊され、社会は分断され、人間の命も多数奪われ」
てきたので……。