毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「2年クラスのスピーチから」 2013年12月23日(月) No.830

2013-12-23 20:49:17 | 日本語
2年生のスピーチ大会(実は成績をつけるために無理やり開催)から、早や3日。
熱い感動を忘れてしまわないうちに書きとめておかなくちゃ。
テーマは「私と日本語」。どこかで聞いたことがある人もいるだろう。

1番手は李雪さん。
彼女は2年生で最も流暢に話せる学生の一人だ。
校内日本語コーナーには毎週欠かさず参加し、
南昌市内の日本語コーナーにも何回も出かけている。
見かけの‘カワイイ子’といった印象からは計り知れない努力家だと私は見ている。

ここに紹介するのはスピーチ原稿なので、
声や仕草、顔の表情などの表現が分かってもらえないのが残念だ。

  「私と日本語」 李雪

私は日本語が好きです。何故かは私にも分かりません。
ただ、小学生のころからずっと、日本語はとても美しい言語だと思ってきました。
この前の夏休みに家で父が、
「こんなにボロボロになった本は、雪の本じゃないみたい。」
と言いました。父が私のことを笑っているような感じがして、腹が立ちましたが、
よく考えてみたら父の言った通りでした。高校生までの私は、
本がボロボロになるほど勉強したことは一度もなかったのです……。

今、日本語を勉強してそろそろ二年になります。
その間、毎日、日本語の文章を暗記したり、日本のドラマやアニメを見たりして、
日本語の勉強を続けてきました。
でも、最近、ちょっと日本語に自信がなくなってきたんです。
難しい文法もどんどん出てくるし、
時々アクセントを間違えて気持ちが落ち込む時もあります。
それと、先輩はよく、
「日本語能力試験1級の合格は、日本語の勉強のスタートだ。」
と言うので、重い荷物を背負った気がします。
それでも、勉強に疲れた時は、自分の目標を思い出して、
(もっと頑張らなくちゃ)と元気を出します。

しかし、最近、中日関係が悪くなって、とても心配です。
周りの人たちは、私の専攻が日本語だと知ったら、
皆、同じ顔をして、同じことを言います。
「他のいい専門もあるのに、どうして日本語を?
これからもっと関係が悪くなって、
卒業した後、仕事を見つけられなかったらどうする?」
こんな話を何回も聞きました。
でも、両国ともアジアおよび世界で重要な役割を果たしている国だし、
両国の間の民間交流も、今も進んでいるんだし、
日中関係はそんなに簡単に中断されないと思います。
ただし、この問題が一日も早く解決されることを祈っています。
 
夏休みのある日、友達と一緒にソウルの景福宮を見に行きました。
その途中、で、日本人の女性に写真を撮ってくれるように頼まれたんです。
私が日本語でその女性と話をするのを見て、
友達が私のことを羨ましがっていました。
ペラペラ話せませんでしたけど、交流ができてとても嬉しかったです。
日本語を学んで、人々の交流の輪を広げること、
これが、今後、私が日本語を使ってできることだと、確信しています。
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