私は単純な人間で、またそういう自分が決して嫌いではありません(笑)。
そんな私から見ると、他人を陥れる手段として
事実でもないデマをまるで見てきたかのごとく垂れ流す人間の神経は理解しがたく、
「なんでそんな卑怯なことする?人間として許されへん!」と憤りが渦巻きます。
「沖縄辺野古の座り込みの人たちは日当5000円もらっている」
などと、実際に何度も座り込みに行った私などから見れば
あり得ない汚い嘘を平気で垂れ流せる人間は、
生まれつき根性の捻れた性悪野郎、
もしくは体制を鵜呑みにするアホではないかと、
思わないわけでもありませんでした。
しかし、そういう嘘・流言飛語を活動や仕事として
「一生懸命」世間に広めていた人の話を聞くと、
その人はその人なりにある信念(思い込み)を持ってやっていたことがわかりました。
問われるべきはその信念の中身であり、根拠です。
下はフェイスブックで公開されているMさんの記事です。
Mさんのお父さんは、電通の職員で反政府活動を潰すために
デマを作って世間の人々を信じ込ませる専門家だったそうです。
文を読んでいて、
(今も全く同じ手口でやっているんだ、政府は!)と慄然としました。
Mさんのお父さんは「共産党は悪党だ、極悪党だ」と信じていました。
共産党が伸びると都合が悪いところが、Mさんのお父さんのような人を騙し、
騙されたお父さんは反政府活動潰しのために世間の人々を騙していたのです。
(自分は良い事をしている正義の徒だ)と信じきって・・・・・・。
実は、この「正義」こそ国民を騙そうとして
権力が作り出したフェイク=嘘なのにもかかわらず。
https://www.youtube.com/watch?v=UFFCAZ4RzOw
電通で反政府活動潰しに活躍した亡父が1960年代から使っていた手法である。
まず「デモ隊は共産党から日当5000円で雇われている」という言説を広範に流布する。
「まともな仕事もせずに汚いカネ貰う連中」という怒りは
「天に代わって成敗してくれる」という正義の味方の人士を大量に生んだ。
彼らをふんだんな資金で雇った。
悪を懲らしめるためならどんな卑劣な手段やウソを使っても良かった。
デモ隊の前で車いすを転ばせ、助け起こすところを写真にとって
「車いすに暴行するデモ隊」という記事を週刊誌に載せるくらい朝めし前だった。
父の周囲にはカネで動く人間が群がったから、
デモ隊もカネ目当てに決まっていると父は信じた。
その伝統が今も受け継がれている。
抗議の市民も辺野古の運動家もみなカネで雇われている事になっている。
MXテレビの報道のウソをBPOは断罪した。
今度はきっと「BPOはカネで雇われている」という話になっていくのだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=1fhog2iLDsE
小学生の頃近くに住んでいて、
こどもの日などの行事が東條会館で催されるのでこの場所を集合場所にしていた。
そこでいまは抗議集会の撮影。不思議な思い。
当時電通で活躍していた父は水俣病やのちには反原発の抗議集会やデモを憎悪した。
「あいつらは共産党から穢い日当5000円もらっている」
「大企業に因縁をつけて金をせびりとるのが狙いだ」
というのが口癖だった。
穢い連中にはどんな卑劣な手段で報復しても良いと考えて、
有り余る資金で右翼の鉄砲玉を集めた。
デモ隊へのいやがらせに車いすを突っ込ませて転ばせ、助けおこすところを写真にとって
「車いすに暴行するデモ隊」という記事を週刊誌にのせるくらいの金と力があった。
反原発運動家の死亡通知ハガキをばら撒いたりもした。
「証拠でも証人でもいくらでも作れる」と豪語しながら警察とも協力した。
戦時中の憲兵隊長で情報将校でもあった人物からも謀略や諜報、世論操作の手ほどきを受けていた。
「原発のために死ね。それが天皇陛下の御ために死ぬことだ」とよく言っていた。
父の育てた人材がいまもいろいろなところで活躍してるらしい。
そんな父から軍歌のレコードをもらった私は小学生であらかたの軍歌を歌えた。
ませたガキだったと思う。
50年、半世紀前の過去へと時空を超えて思いが飛翔した。あの日々が、いまも続いている。
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洗脳・教育の怖さを改めて感じています。
私たちも小学校教育で、あの戦争に日本は必ず勝つ!と信じ込んでいました。
「広い目でものを見る」当たり前のことが、また今、崩れつつあるのかもしれません。
やはり教育とメディア情報が重要ですね。今の日本は両方とも忖度だらけですから・・・・・・。でも教育やメディア分野の中にも少数派として踏ん張っている人たちがいてくれはるので、その人たちを周りでがっしりと支え、応援するために私たちの役割も重要ですよね。
それぞれの場所で、発信していきたいものですね。