中国と日本を比較したとき
様々な場面で違いがあるのを感じましたが、
最大の違いの一つは
「同調圧力の有無」です。
「お上の言うことには絶対従う」とか
「人の目を気にして周りに合わせる」といった風潮は、
日本社会で非常に顕著であり、
中国はそれほどでもありません。
もちろん中国の人々も他人への好奇心はあり、
日本人以上に遠慮なく熱心に見たりします。
しかし、伝統的に「他人は他人、自分は自分」が
人間関係の基礎を成していると思われます。
違うことへの好奇心はあるが、干渉はしない。
この雰囲気の中で暮らすことが
私にとって非常に気楽だったことは言うまでもありません。
日本社会の同調圧力例を挙げれば、
3月・4月のコロナ騒ぎの時、
学校が休校になって子どもが数人公園で遊んでいたら、
「家に閉じこもっていないとはけしからん!」と
学校に密告電話した住民がいましたね。
また、自粛しない店に怒りの行動をとる人も。
しかし、4月のピーク時を上回る感染者が続出している今、
パチンコ店が開いていることを怒る人はいません。
「お上」が自粛々々と言わないからでしょう。
そういう人たちは
自分の頭で考える作業が欠落していると言わざるを得ません。
マスク同調圧力もひしひしと感じます。
昨日私がマスクをポケットに入れ、
自転車に乗ってちょっとそこまで出かけた際に目撃したのは、
道行く歩行者が全員マスクを着用しているのはもちろんのこと、
自転車に乗って移動する人全員もマスクをしている姿でした。
車の窓から見えるドライバーが何人もマスクをしていたことにも
(いったい何のために?)と強く疑問を感じました。
それだけでなく、ノーマスクで自転車を漕ぐ私を
多くの人が「チラリ」とビミョーに見る視線も感じました。
3月以降の日本語新語に
「自粛ポリス」、「コロナ自警団」、「マスク警察」など、
本来、自主的な行為であるべき「自粛」を強制するという
戦時中の「欲しがりません、勝つまでは」運動みたいな
様相を表現する単語が生まれています。
まさに歴史を学び返す感覚です(笑)。
しかし、「マスク自警団」もたいがいにしないと、
これから本格的な暑さが到来しますので、
マスクをしたまま熱中症に罹る可能性が増してきます。
文科省の学校ガイドラインによれば、
「暑くて息苦しいときは、自分でマスクを取る」
「コロナより熱中症対策を優先する」
そうです。一般社会でも、
自分の頭で考えてマスクをつけるべきかどうか判断することが
何よりも大切なことですね。
写真はフェイスブック友達の記事から借りました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます