毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「素晴らしきかな、ラジオ」 2013年7月25日(木) No.718

2013-07-25 19:24:53 | 日記
大阪の我が家に戻ってから一度もテレビのスイッチを入れていない。
私の人生には常にラジオあり。

今週から恒例のNHKラジオ「子ども科学相談」が始まった。
珍問答に泣くほど笑わせてもらっている。
もちろん笑うだけではない。質問が深いのだ。
応える側も真正面から回答しようと言葉を選んで頑張っている。
毎年、これが始まるのが楽しみで楽しみで~
この番組はどういう内容かと言うと、
動物や植物、宇宙のことなど自然科学に関することを
子どもが電話で質問する。
答えるのは大学の先生だったり、動物園の園長さんだったり、とにかく専門家だ。
洗濯物を干したりしながら問答を聞くうちに、
ハッとしたり、(これはメモせんとアカン!)と思うことが間間ある。

今日もこんな質問があった。
人間は冬眠しないのに、トカゲや蛙はどうして冬眠するのですか
昔、むかし、学校で
「多くの変温動物は気温の変化とともに体温が低下するので
十分な代謝ができず冬眠する」と習った記憶があったが、
それは丸暗記しただけだった。
人間のように自分で体温を一定に調節できる恒温動物が出現するまで、
動物は、長い長い歴史を歩まなければならなかった。
恒温動物が出てきたのは、ずっと後の事だったんだよ。」

という先生の答えを聞いて、何だか急に泣きたくなった。
動物の進化の歴史の一端がからだで分かった気になったのだ。
あと一つ。
「タンポポの茎はどうして中が空洞なんですか。」
という質問への答え。
「タンポポは空気がある程度の乾燥状態になると、急に茎を伸ばすんだ。
上に伸びて、タンポポの綿毛を遠くまで飛ばしたいからなんだよ。
しかし、急いで茎を伸ばすとき、茎を作るのにたくさん栄養を必要とする。
だから、中を空っぽにして栄養を節約しているんだ。」

これにも、ガ~ン!となった。タンポポはなんてエライんだ!
植物や動物は与えられた自然条件の中で種の保存をするため、
あの手この手で頑張っている。
そんな営為を何万年も続けている。
人間がその自然条件を好き勝手に変えては、
タンポポやトカゲや蛙に申し訳なくてたまらない。
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