〈恩赦対象者と対象にならない人〉
朝日新聞デジタルより
昔は、権力を掌握していた天皇が、政治的・社会的状況に合わせて
罪人の罪を赦したりしていたようですが、
現代日本国の主権は天皇じゃなくて国民にあります。
天皇の権限をちらつかせて「即位礼正殿の儀」の日に「恩赦」で権利回復って、
100%憲法違反で間違っていますよね。
象徴天皇にはそのような権限も義務もさらさらないのです。
憲法73条に「恩赦」は内閣(行政府)が行うとあるので、
内閣が執り行うのはいいとして、
わざわざ天皇家の儀式にくっつけるのは「天皇の政治利用」になります。
そもそも、奈良時代には政治的意味があったかも知れないけれど、
今の時代に「恩赦」だなんて、大いに引っかかりますよ。
いったいどこの人間が同じ人間に恩を与え、罪を赦してやるのか、と。
内閣が軽微な犯罪を犯した55万人を対象にすると閣議決定したそうですけど、
その55万人だけ選出して権利回復させるというのも、
福引に当たった人と外れた人みたいな差を生み、不公平ですよね。
また、恩赦の対象者には公職選挙法違反者も含めるとのことですが、
公職選挙法違反の人って、ほとんど自民党と維新の人ばかりじゃないか
という印象を持っているのは私だけでしょうか(笑)。
こんな憲法違反のやり方での胡散臭い即位の礼「恩赦」は廃止し、
奨学金を無償にする「徳政令」を敢行すれば、
どんなに貧しい学生たちが助かるかわかりません。
世の中に絶えて奨学金ローンのなかりせば
若者の暮らしものどけからまし
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