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日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「『全ては佐川局長の指示です』森友で自殺した財務職員の遺書入手」No.3816

2020-03-17 21:34:05 | 人権

↑故赤木俊夫さんの直筆メモ(週刊文春の記事より)

佐川理財局長(パワハラ官僚)の強硬な国会対応が
これほど社会問題を招き、それにNOを誰もいわない
これが財務官僚王国
最後は下部がしっぽを切られる。
なんて世の中だ、
手がふるえる、恐い
命 大切な命 終止府(ママ)

私はつい今しがた文春オンラインを330円(税込)払って読みました。

近畿財務局に勤め、森友文書改ざんの実行を強いられて、

のちに自死した故赤木俊夫さん(当時54歳)の

手記全文を掲載した週刊誌には敬意を払わなければならないと思い、

インターネットで初めて週刊誌の記事を買ったのです。

手記には、森友事件の疑惑の中枢である

近畿財務局の書類改ざんの実態も詳しく書かれています。

全文ここにコピーしたいところですが、

それは文春の営業妨害ですからできません。

ただほんの少しだけ紹介すると、

自殺する直前までA4サイズ7枚にわたって綴られた手記の中に

断罪されるべき者たちの名前が実名ではっきりと書かれています。

〇刑事罰、懲戒処分を受けるべき者
 佐川理財局長、

  当時の理財局次長、

  中村総務課長、

  企画課長、

  田村国有財産審理室長ほか幹部

  担当窓口の杉田補佐(悪い事をぬけぬけとやることができる役人失格の職員)

この事実を知り、抵抗したとはいえ関わった者としての責任をどう取るか、

ずっと考えてきました。 

事実を、公的な場所でしっかりと説明することができません。

今の健康状態と体力ではこの方法をとるしかありませんでした。

(故赤木俊夫さんの手記より)

 

本好きで本棚に哲学や思想の書が並び、

休日は書道をたしなんで、音楽や建築、落語にも造詣が深く、

坂本龍一が大好きだった一人の思慮深く誠実な公務員が、

悪事の手先になることを強いられ、

鬱になるほど思い悩み、自殺して責任を取る……。

こんな理不尽なこと許されますか。

責任を取るのは、上記の赤文字の人たちと、

安倍昭恵・安倍晋三の二人でしょう。

「私や妻がかかわっているなら、私は総理も議員もやめますよ」

辞めるぐらいで済むと思ってるのですか、アベ総理大臣。

事態はそんな軽いことではないんですよ。

俊夫さんの後追い自殺しようとまで思いつめていたお連れ合いが、

今日、3月18日に国と佐川氏を相手取って裁判に訴えます。

これは全国民挙げて応援しないとねっ!!!

「すべて佐川局長の指示です」

森友事件で自殺した財務省職員「遺書」入手
3/17(火) 16:00配信 文春オンライン

「私や妻がかかわっていれば首相も議員も辞める」と言った安倍首相 ©共同通信社 
 森友学園をめぐる財務省の公文書改ざん事件に関連し、2018年3月7日に自ら命を絶った財務省近畿財務局管財部の上席国有財産管理官・赤木俊夫さん(享年54)が、死の直前、決裁文書の改ざんの経緯を詳細に記した「手記」を遺していたことがわかった。

大阪日日新聞記者で、森友学園問題を当初から取材し続けている相澤冬樹氏が遺族から「手記」全文、および関連する手書きのメモの提供を受けた。

「手記」と題されたA4で7枚の文書は、自殺当日まで書かれていたとみられ、「すべて、佐川理財局長の指示です」「美並近畿財務局長に報告したと承知しています」など、当時の財務省、および近畿財務局の幹部らの言動について実名で詳細に綴られている。また「財務省が国会等で真実に反する虚偽の答弁を貫いている」などと同省の対応を強く批判しており、赤木氏自身、そうした不法行為に加担させられて心身ともに苦しんだ様子もつぶさに記されている。

「手記」の最後には、こう書かれていた。

〈この事実を知り、抵抗したとはいえ関わった者としての責任をどう取るか、ずっと考えてきました。

 事実を、公的な場所でしっかりと説明することができません。

 今の健康状態と体力ではこの方法をとるしかありませんでした。(55才の春を迎えることができない儚さと怖さ)

 家族(もっとも大切な家内)を泣かせ、彼女の人生を破壊させたのは、本省理財局です。

(中略)さようなら〉

 公文書改ざんに直接かかわった人物の肉声が公になるのは初めてのこと。

 2018年3月2日に朝日新聞の報道で改ざんが発覚し、同3月7日に赤木氏が自殺した後に、財務省は調査を行い、幹部らを減給などの処分にしている。だが、手記には財務省が意図的に事実を隠蔽し、国会で虚偽答弁を行ったことを示す経緯が克明に綴られており、今後、論議を呼びそうだ。

「手記」に実名で登場する当事者の一人、美並義人東京国税局長(当時の近畿財務局長)に取材を申し入れると、

「決裁文書の改ざんについては、2018年6月4日に調査報告書を公表している通りです。お亡くなりになられた職員については、誠に残念なことであり、深く哀悼の

意を表したいと思います」

 と財務省の広報室を通じて回答が寄せられた。

 当時、財務省理財局長だった佐川宣寿元国税庁長官にも、取材を申し入れたが、現段階で回答はない。

「ぼくの契約相手は国民です」と語っていた真面目な公務員は、なぜ公文書の改ざんを強いられ、死を選ばなければならなったのか。3月18日(水)発売の「週刊文春」では、「手記」全文と、妻の昌子さん(仮名)が相澤氏に語った赤木さんの人となり、自殺直前の様子、なぜ手記の公開を決意したのかなどを、記事、グラビア、あわせて15ページにわたって特報する。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年3月26日号 https://bunshun.jp/articles/-/36667

 

 


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4 コメント

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いのち・命 (こきおばさん)
2020-03-18 06:44:04
 今朝の新聞広告を見て、私もこの文春の記事は読まなければ!と思ったところでした。

 真面目で優しくて素晴しい方だったのでしょうに、追い詰められ自責の念に駆られ、生きていけなくなる・・・・・そんな理不尽なことが許されるとしたら、人間社会の崩壊です。

 どんな想いで書かれたのかと思うと、胸がきりきり傷みます。
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ダイジェストをありがとうございます (ink)
2020-03-18 09:00:54
いつもタイムリーで的確なブログ記事をありがとうございます。拝読ばかりでしたが、今日はFacebookにシェアさせていただきました。この訴訟は大切ですね。こんなことが山ほどあるから、特定の検事長の定年延長を強行したいのですね。どこまで腐っているのやら。今後のブログも楽しみにしています。
https://www.facebook.com/kyoko.inoue.3517/posts/2801801079936461
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こきおばさん様 (ブルーはーと)
2020-03-19 10:00:41
赤木さんの死には安倍政権に票を投じ続けていた人たち、選挙に行かなかったことで自民党に利する結果を招いた人たちも少なからず責任があります。
お連れ合いも、提訴に踏み切るにはどれほど勇気が要ったでしょう。赤木さんの死を無駄にさせない一心でのことと思います。力なきちっぽけな自分ですが何とかして支えたいと強く思っています。
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inkさま (ブルーはーと)
2020-03-19 11:00:35
 コメントをいただき嬉しいです。
普段私のブログへのFB「イイネ」はせいぜい3、4人なのに、今回に限って3000人近くもの「イイネ」があり、それだけ赤木俊夫さんの死の意味を考えている人が多いことを再認識しました。
大手メディアが忖度だ、なんだと完全に呆けている今の日本にあって、いわゆる「B級」週刊誌、スポーツ紙などの命知らずの(笑)報道が輝きを増していますね。今回は文春に「本当にありがとう!」です。
 ink様のフェイスブックページ、ブログともに拝見しました。ブログ記事、さらにじっくり読ませていただきます。
 赤木さんのお連れ合いの提訴が受理され、正義に則った審理がなされたらいいですね。と言うか裁判所なんだから社会の最高の倫理を持って判断して当然なんですが。多くの皆さんとともに注目したいと思います。
 
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