ここ数日、ゲッソリしてブログに何かを書こうという気持ちが萎えました。
日本の外から見ると、
今の日本、ものすごくヘンです。
民進党の(あ、元)山尾しおり議員のプライベートな行動への
マスコミの猛追と、賛否あげての大騒ぎには、呆然とします。
そこでふと思い出したのが、私が中学生の時の我が母のことでした。
母がテレビを見ていて、
「あれ、女優の○○は、わが子がいるのにまた恋人作ったよ。
子どもが可哀想だね」
とか言うので、私は苛立ち、
「それ、母さんと何の関係あんの?
女優の○○さんのこと何にも分からんのに
勝手なこと言うの無責任でしょ?
母さん、○○さんの事情知らないでしょ!」
と詰(なじ)ったことがあります。
正直、そのときは(こんな低レベルの親を持つ自分が情けない)と
心底思いました。
その気持ちは、今、
山尾しおりの「不倫」だ何だと騒ぎ立てる日本の人々に感じています。
山尾しおりが秘書を殴ったり貶めたりしただの、
友達に便宜を図って国の土地に学校を作らせただのだったら、
大いに告発すべきでしょう。
しかし、今回のことはあまりにプライベートな心の問題です。
また、騒ぎ立てる人たちは、
マスコミが一方的に報道していることをただ鵜呑みにしているだけでしょう。
山尾さんは政治家としてしっかり働いてきたんじゃないんですか?
もう少し冷静になれないんですかね、ヒートアップしている人たちは。
ひょっとして、案外、中学生や高校生の方が、
報道に踊らされる大人たちの
頭空っぽな馬鹿騒ぎを冷ややかに見ているのかもしれません。
朝鮮民主主義人民共和国に対する敵視も、
国民は政府発表や報道に踊らされている側面が大いにあると思います。
朝鮮民主主義人民共和国の歴史について、
特に、日本やアメリカの関与について知っておかなければ
私たちは彼の国を公平な目で見ることはできないでしょう。
下はアメリカのシカゴ大学のブルース・カミングス教授が
「ロンドン・レビュー・オブ・ブックス」に発表した記事のリンクですが、
朝鮮半島の歴史に日本・アメリカがどれほど酷いことをしてきたかが
ダイジェストでまとめられている記事です。
扇動に簡単に乗せられることは、今、
戦争への火付け役となることを自覚しましょう。
私たちは、馬鹿みたいに乗せられてはいけないのです。
http://peacephilosophy.blogspot.jp/2017/05/bruce-cumings-murderous-history-of.html?m=1
「北朝鮮」を悪魔のように言う日本の人たち、この歴史を知っていますか:ブルース・カミングス「朝鮮半島の血塗られた歴史」Bruce Cumings:
A Murderous History of Korea: a Japanese translation
https://www.lrb.co.uk/v39/n10/bruce-cumings/a-murderous-history-of-korea
反省しています。教えて戴いて目が覚めました。
関連の記事をよく読ませていただきますね。
もう与党を口汚く批判しても支持は集まらないことをいい加減わかってほしい。。ダブスタは現代社会では受け入れられません。
他者の批判ではなく、しっかりした経済政策を掲げて、アホな与党政治家は無視して国会では官僚とがっつり経済理論や金融政策、各種統計データを議論して規制緩和につなげ、世界中の投資家とコネを作って投資を日本に呼び込んで、新たなマーケットをどんどん拡げて雇用を拡大する。。そういう取り組みへのきっかけになれば良いのではないでしょうか。
今の日本の最大の問題は経済成長をいかに実現するか、なんですから。
北朝鮮に対しては、核よりも拉致被害者をどう取り返すかということに、マスコミも注目してほしいですね
コメントをいただきながら一週間、忙しさやら脱力感やらで、返事もせず失礼しました。
朝鮮民主主義人民共和国に対する扇動は横に置き、山尾しおり議員の「不倫」騒ぎには次の点を確認しなければならないと私は思います。
1:確認された事実は何なのか。
週刊誌は1を100にも膨らませて報道しますので、そのことに踊らされてはなりません。証拠もないのに決め付けてはならないのです。
UKさんは山尾議員が「自民党の議員の不倫スキャンダルの際に、議員辞職すべき、とテレビで主張している」と書かれていますが、私の記憶では、それは宮崎謙介さんのことですね(自民党には他にも二重結婚とか、あまりにもたくさんありますので)?しかし、宮崎さんは連れ合いの金子議員が病院で出産するというそのときに、他の女性を家に連れてきて性的関係を結んだということを本人が認めています。それに対して山尾しおり議員は「男女の関係はなかった」と否定しています。文春がいくら張り付いて「生々しい密会現場の写真をスクープした!」と書いても、実際にその写真を見てみたらただ単に二人が会ってお酒飲んでるところとか、山尾議員がタクシーに明け方4:30頃乗り込む写真だけです。一つも生々しくないんですよ。
にもかかわらず、その週刊誌のキャッチコピーに踊らされて、まるで決定的証拠があるかのように勘違いする人が後を立たない、というそのことがまず問題だと私は言っているのです。扇動に乗せられることが、どんな結果を招くか、過去の日本の恥ずべき歴史が示しているからです。
2:証拠がない以上、もうこれ以上追求することもないのですが、万が一、山尾議員と倉持さんが性的関係を持ったと想定しても、宮崎謙介元自民党議員の「妻が出産するその日に他の女性と性的関係」というのと、質的に同じかどうか?宮崎さんの方が道義的に悪質ではありませんか。なぜならば、現代においては「出産は女性だけの仕事ではなく、両親が二人で分かち合うべきだ」という考えが日本社会の一般的理念です。宮崎謙介元議員の行為は、種付けだけした牡馬のそれに等しく、もし、彼が人間ならば女性差別も甚だしいのです。山尾議員が追求したのはその点についてだったと私は記憶しています。
山尾議員と倉持弁護士が万が一(万が一ですよ。証拠がないのですから)、性的関係を持ったのであれば、それは彼女と彼のそれぞれの連れ合いや家族の心を傷つけることでしょう。しかし、それは、家族内で話し合い、解決するべきことであって、国会で取り上げることではありません。「結婚して連れ合いがある人間は恋愛できないか」、と問われたら、「そうではない」という答えしか私は見出せません。ただし、宮崎元議員の場合は、他の女性と真剣な恋愛でもなかったようですし(その後の経過を見てそう判断せざるを得ない)、妻が出産すると言っても、新たな命への期待や二人で出産までこぎ着けた喜びも感じられません。
そうは言っても私たちはメディアの報道を見るだけですので、判断は慎重にしなければならないと思います。
3:こんなことを並べても、UKさんの頭の中は(与党支持!)で一杯であることが容易に分かり、従って時間を割いて説明してもどれほど深く、きちんと読んでくれるか甚だ疑問ですが、最後に、森友などで政府の説明責任を問うことと、山尾議員が自分の「不倫」疑惑の説明をすることを同列に論じるのはあまりにも愚かしいことです。
森友・家計は国家犯罪の疑惑です。かたや「不倫」=「結婚した者同士の恋愛」のどちらが国民にとって重要なのか小学生でも分かりますよ。しかも、山尾議員は、記者会見を開き、「男女の関係はない」「自分の政策ブレーンの一人だ」と説明しており、それを覆す証拠もありません。もり・かけ問題では、次々と物的人的資料が出てくるのを、アベ政権がもみ潰しているので、そこが決定的に違います。UKさん、身びいきも大概にしてください。全然説得力ありませんよ。読むのが不愉快なだけです。
私は、この件については推移を見守るしか今のところないと思いますので、ここでこれ以上、ああだ、こうだとは述べません。
やるべきことはむしろ逆で、行政の許認可権をどんどん削減して、公務員もどんどん減らして、人人の活動に自由を与えるべきなんです。かけいの問題はお友達優遇以上に、大学設置の裁量を国家が持つことを放置することの安倍政権の怠慢なわけですがそこは全然指摘されない。そこはおかしいでしょうと。大学なんて勝手に作って勝手に潰れればいい。そういう構造にしないといけない。中国共産党ですら、国家による経済介入を少なくするために血みどろの努力をしている昨今、マジでアホなんじゃないですかと。
そしてそうした批判者からの視点で見ると、今の野党の突っ込みどころが的はずれ過ぎるんです。