一昨日(7日)は 『楽しく歌う会』 の練習日でした。
その帰り、いつもコーヒーショップで一休みします。
そして、ここで 本 『悲しみから人が成長するとき』 著 宅 香菜子 を読了。
(結構ゆっくりできて、くつろげるお店です。)
人生に悲しみと言うか禍(失敗・不幸??)は付きものですね。
如何に最小限に不幸や失敗をくい止めるか? が、その人の人生の賢さに
繋がるのかもなぁ~。
と 昨日の朝、家の前の道を掃除をしながら考えていました。
この本の中には 『PTG』という言葉が出てきますが、その意味は
次のようになっています。
P・・・Post(何々の後に)
T・・・Traumatic(トラウマの、心的外傷の)
G・・・Growth(成長)
直訳は、『心的外傷の後の成長』 となるらしい。
(鳳図書館の新本コーナーからの貸し出しを。)
大きな悲しみが起こって、それを忘れるには長い日々が必要です。
そして、それを成長の域まで高めるには、もっと時間がかかりますねぇ~。
同じ悲しみを経験しても、PTGを経験する人としない人もいます。
東北大震災時、どこにいたか? とPTGについてもまとめられていました。
震災との心の距離(揺れを感じた)のPTGの結果については、
都内にいて、帰宅難民になったり、ライフラインが数日止まったり
ということがあったグループが最も高いPTGを報告しています。
それから、福島・宮城・岩手など、震災の影響が非常に強い地域にいた人の
PTGがその次であり、
最も低かったのは、揺れを感じない地域にいた人たちでした。
つまり、PTGが高く報告されるのは、出来事のその中間の状態で、その衝撃が
低すぎても 高すぎてもPTGの報告は高くないということです。
そして、研究者は、PTGとPTSD(心的外傷後ストレス障害)の関係を『逆U字』を
描く曲線の関係と言っています。
(著者の宅さん、思ったよりお若い方でした。)
また、侵入的思考(侵入的反芻)・・・そのことがいつも頭の中にあり、
ほかのことをしている時にも、考えが頭の中に勝手に入ってくる。
意図的思考(建設的反芻)・・・自分が経験したことに、もしかしたら
何か意味があったのではないか と考えたり、起きた出来事から何か学ぶものが
あったのではないかと考えたり すること。
この2つの言葉にも初めてお目にかかりました。(なるほどなぁ~。とも)
(共著でこんな本も出しておられます。)
それから、『艱難辛苦、汝を玉にす』という諺も。
人生で遭遇するいろいろな困難や苦しみが、人を磨くという意味。
このページでほっと癒されて・・・。
これからの人生で起こるであろう 『悲しみ』 にどう向き合っていくか?
なんて考えると、ちょっと憂鬱になってきます。
でも、でも 田辺聖子さんの著にあった
「お心にまかせて、先のとりこし苦労はせず、
昔のことは忘れて、今を元気に楽しく。」 を
モットーに。雨の今日もスタートで~す♪♪♪