3月26日(金)に読了。
すごい題名の本だなぁ~、と思いなが読んで。
著者の小嶋勝利(こじまかつとし)さんには、介護・老人問題に
ついての著書が何冊もあります。
(しっかり自分の老後を考えても、まぁ~思い通りにはならないでしょう!!
神のみぞ知るの世界ですもの。でも、考えておくことは大切!!)
小嶋氏は、介護職・施設長などを経て、現在は複数のホームで運営コンサルティングを
しておられます。
だから、読んでいると介護施設などでの職員間のいじめ・介護職員や
ホ-ムの経営者の問題などが手に取るように分かり「さも ありなん!!」
と思いながら・・・。
(今の老人問題を鋭く切る小嶋氏。)
この著書から気づいたことを拾ってみると
○ 老人ホームと病院は違う!!
老人ホーム・・・生活を目的とした住居、住宅
病院・・・病気やけがを治す。治ったら退院しなければならない。
○ 自助=自分でできることは、自分でする。
互助=自分でできないことは家族がする。
共助=介護・保険事業者がする。
公助=行政・国がする。
○ 介護業界は失業者に対するネットワークになっている。
○ 介護職員による入居者虐待事件は、報道されている件数の
数十倍いや数百倍ある。
○ 介護の主体は、国から都道府県へ → 市町村へ → 中学校区へ
移行している。(施設などでは「地域包括センター」という表示を見かけます。)
(怖くて読めないけど、読んでみたい!!)
また、考えさせられたことは、
・ 生かす医療から殺す医療へ → 安楽死という選択
・ 無駄に生きていることが幸せとは限らない → 「安楽死」「看取り」
人の死を正当化したり、美化したりする。
・ 多くの庶民に長生きが「希望」ではなく「リスク」になっている
事実がある。
・ 介護制度の医療化は要介護者に対し、改善が見込めない者は切り捨てる
傾向が強くなってきていると → それが「もはや老人はいらない」
につながっているのかなぁ~、と思ったり・・・。
(介護施設でマジックを披露しています。いずれ私もお世話に
なるんだろうなぁ~。と 今は思って・・・。)
身につまされて読み進んだ一冊でした。
最後に「自分の老後の行方に対し、学習して備えていくことが
何事にも増して重要なことなのです。」
とあったのが心に残って・・・。