8月14日に読み始め、15日に読了。
読みやすく、素直に物語に入り込めて
一日半で読み終える。
(おやつに出てきた『カヌレ』を今度作ってみようかなぁ~。)
瀬戸内海に浮かぶ小島にあるホスピスで死を迎えた
人たちのお話。
この頃、こういう死とか病気とかの小説を読むことが
多くなって。
それだけ、人生で病気や死は切り離せない存在なんだと
とつくづく思う。
22日(日)は、BSの「ライオンのおやつ」のドラマも終了。
ドラマは途中から知って観ること。マドンナ役の鈴木京香さんが
ステキでした!!
はまり役でしたネ。しっとりした台詞回しに
説得力があって、こういう人にターミナルケアを任せられたら
いいなぁ~。
(さすがぁ~、健康な人もより健康にできそうなマドンナ。
長い三つ編みスタイルも似合っていて。)
「ライオンのおやつ」って聞いた時、
(何、それ?)って思って、単に動物のライオンの
おやつ かいな? と想像したけど・・・。
ライオンというのは、ホスピスの名称で
そこで提供される【おやつ】という意味でした。
ライオンは百獣の王、もう敵に襲われる心配がなく、
安心して食べたり、寝たりできます。
というスタンスで付けられた名前。
(なかなか奥が深いホスピス名。)
(中表紙も小説の舞台とピッタリ。)
『幸せというのは、自分で幸せであると気づくこともなく
ちょっとした不平不満をもらしながらも、平凡な毎日を
送れることなのかもしれない。』 とあったけれど、
本当にそうだなぁ~、と最近 特に感じます。
また、 シスターが
「思い切り不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、
あなたの人生はやがて光り輝くことでしょう」 と話す場面では、
不幸を吸い込んで感謝に変える。エッェ~ 不幸を吸い込んで、愚痴に変え、
不平不満に変えてきてしまった!!
そんな私がいました!!!
難しいけど、実行してみよう。今からでも遅くない。と
自分に言い聞かせ。
(著者の小川糸さん。知性的で聡明な美人。)
そして、マドンナが
「人生とは一本の蝋燭で自分で火をつけられないし、自分で消せない。
誰かの光になること、自分自身の命をすり減らして、お互いに照らしあう」
という 蝋燭を人生や命にたとえるところが上手い表現だなぁ~。と感服!!
(主人公=雫(土村芳さん) 死の宣告をうけた若い女性という
難しい役を最後までしっかり演じて。
これからも応援します!!)
若くして、余命宣告を受けた雫さんが主人公の辛い悲しい物語だったけど、
ライオンという舞台やおやつという楽しい言葉でそれが薄らぐような。
読んでよかった!!と思った小説。
また、違った生き方を教えられたような気がします。