今日は久々のSコーチによる指導練習の土曜日です。10時過ぎに出掛けた織田フィールドは、それこそりっすいの余地もないほど、芋の子洗いの海岸です。
みんなアスリートですから、モスクワの世界陸上は見ているはずです。女子200m決勝でアリソンフェリックスがコーナー途中で肉離れによる棄権となった日本時間午前2時30分までテレビ前に釘付けになっていたはずの人々が、こんなにたくさん既に走り始めているとは!
なんて私の感慨は関係ないでしょう。
さっさと走り始めなさい。
はい、ではアップは芝生で。ジョグと体操にストレッチ。ストレッチは座り込んでやるタイプのあとに、前屈歩きやレンジウォークなどの動的タイプも入れて、疲労して縮こまった筋肉をほぐします。特に、アキレス腱付着部は何年も貼ったままのガムテのようにネバついていますから、足首回しやアキレス腱伸ばしなど方々手を尽くして、丁寧な覚醒作業を実施しました。
なんとか痛みなく動くようになったところで、芝生での流しを70m×2本。
ここでSコーチが現れました。
体の調子と9月1日の東京都生涯スポーツ大会、7日8日のマスターズ全国大会の日程を説明した上で、今日のメニューを決めます。
「短い距離を早い動きでの反復」
まずは芝生で10m+50mダッシュ。
1本目から、腰の位置が落ちている不具合を指摘されます。強く蹴ろうとするあまり、膝から下に妙な角度がついて、足先も流れぎみになっています。
意識すべきは、重心を高くするためにヘソを前に押し出すような感覚をもつこと。そして、足の返しを速くするために前腿をコンパクトに前へ出すこと。
これで2本目から、体が浮きました。重心が高くなり、接地が短くなりました。足の流れもがなくなっています。
その体勢を大切にして芝生ダッシュを10本続けました。
すこし休憩。スパイクにはきかえてトラックで同じく60mダッシュ。
こんどは5本です。最初スパイクのタータンへの刺さり込みが悪く、足の返しにわずかにな遅れが感じられました。できるだけ針が垂直に入るよう、膝の降り下ろし角度を意識しました。要は釘を板に打ち付けるイメージ。
なんとか修正して角度がよくなればなるほどタータンからの反発も強く体にかえってきて、このあたりで既に疲労はピークに達しました。芝生のダッシュがビブラム5本指シューズを使ったので、足首を強く使ったことも影響しているようです。
それでもコーチがついていると終わりになりません。もう一本。250m快調走の指示。はい、わかりました。
時間も12時になっていたので、コースから人もかなり減り、走りやすくなっています。今日の集大成にすべく、重心の高さ、設置の角度などを注意して、かつ大きな動きになるようにして250mを90%近い出力で走りきりました。
8月のレース前強化練習期間もあと一日。栃木のマスターズ跳躍先輩・ワルさんとの練習会を残すのみです。幅跳びを、どなたかと一緒に練習をするのはマスターズ入りして初めてなので、とても楽しみです。