イラスト:タガログ語の1~10の言い方 日本において国語は日本語であり、多くの人にとって母語も日本語です。日本では日本語以外に公用語とされている言語はありません。 日本人にとって、当たり前のことですが、世界ではぜんぜん当たり前ではない。 たくさんの言語が話されていて、そのうちのいくつかが公用語に定められている、という国のほうが多い。 前にも書きましたが、国語、母語(母国語)、公用語の辞書における定 . . . 本文を読む
写真:バロットとプト※ 下のほうに少しグロテスクな写真があるのでご注意ください。 D(三女の夫、フィリピン人)が、フィリピン料理をテイクアウトで買ってきました。 私が住む埼玉県飯能市のお隣の入間市には、工業団地があるせいか、そこで働くフィリピン人が多いらしく、入間市駅近辺のフィリピンの食べ物を売る店があるんだそうです。 Dが行ったのは、自宅の前に屋台を出して、フィリピン料理を売る店。その場で食べる . . . 本文を読む
先日、会社からの帰路、大久保の油そばの店に行きました。 店の名前は「のせ屋」。 麺の上にいろんなものをトッピングできるから、「のせ屋」なのかと思ったら、ご主人の名字が「能勢」さんだからだそうです。 数年前にフィリピンのバギオでたこ焼き屋さんをやっていたことがあって、それがきっかけで私の娘とSNSでつながり、娘が私に勧めてくれたのです。娘も同じバギオで英語学校に通っていました。時期は多少ずれていた . . . 本文を読む
少し前の朝日新聞に、各自治体の中学生の英語力に関する記事がありました。 記事によれば、埼玉県のさいたま市が、2021年度の文科省の調査で3回連続日本一に輝いたということです。 これは全国47都道府県と30政令指定都市を対象に、中学3年生の英語力が「英検3級相当以上」に達している生徒の割合を比べたもの。 20年度はコロナ禍で調査が中止されましたが、18年度、19年度もさいたま市が1位だそうです。 . . . 本文を読む
ALT(英語指導助手)について調べてみて、以下の問題点があることを知りました。1)ALTの数 小学校での英語教育開始に伴い、以前に比べ需要は大きくなった。しかし、ALTの数は少なく、文科省が目標にしている各学校に1人のALTというのは実現していない。都市と地方で格差が大きい。2)JETプログラムのALT 地方自治体にとって、費用負担が大きい(年間600万円)。英語教育の資格や経験がない者がほとん . . . 本文を読む
写真:キーボード上のALT。記事と関係ありません。(出典:ITmedia) 前の記事で紹介した『「派遣は安上がり」という神話』という論説(2016年、ゼネラルユニオン、リンク)に次のようなくだりがあります。 派遣会社はこう言う。「JETプログラムの費用も支え直接雇用の教師にかかる大きな支出の負担にも直面している、財政が切迫している教育委員会にとっては、派遣会社がより安い費用で教師の派遣を行なうのは . . . 本文を読む
現在、派遣会社のALTは、全体の31.6%で、JETプログラムのALT(26.5%)を上回っています。 なぜこれほど増えたかというと、地方自治体にとっても、JETプログラムよりも派遣会社のALTを導入するほうが、メリットがあるからです。 一つは安いこと。 JETプログラムのALTの収入は、2011年以前は約360万円(税引き後)。2012年以降は336万円~396万円(税引き前)。このほか来日・ . . . 本文を読む
グラフ:JETプログラムホームページより JETプログラムのホームページ(リンク)の情報やネット上で参照可能な論文などをもとに、以下、まとめてみました。 JETプログラム(The Japan Exchange and Teaching Programme)は、地方自治体が国の協力のもと、海外の青年を招致し、全国の小・中・高校で外国語教育に当たってもらったり、国際交流活動をしてもらうことを通じて、地 . . . 本文を読む
写真:JETプログラムHRより ALTには三つの雇用形態がありますが、待遇にはけっこう格差があります。 個々に見ていくと… まず、JETプログラム。 JETプログラムというのはThe Japan Exchange and Teaching Programmeの略で、「外国語青年招致事業」。 目的は「英語を母語とする大学卒業者を日本に招聘すること」。 応募条件は、英語が母語、外国国籍、 . . . 本文を読む
図版:JETプログラムHRよりALT(英語補助教員)については、以前書いたことがあります。ALTという仕事① このたびD(三女の夫)がALTになったので、これを機会にALTについて詳しく調べてみました。 ALT(Assistant Language Teacher)は、直訳すると「外国語指導助手」で、日本の学校の英語の授業で補助教員として働く外国人のこと。 ALTは、1987年に政府がJETプログ . . . 本文を読む
写真:韓国で1999年まで使われていたトークン「日本の中学生は、なんであんなにステッカーが好きなんですか?」 またD(フィリピン人)から質問です。「ステッカー?」「答えがよかったときとかにノートに貼ってあげるんです」「シールのことかな? キャラクターとかの?」「いえ、ただの丸いやつ」 日本語のシールは、フィリピンでは(というより英語では)ステッカーというようです。「ふーん。ご褒美のつもりなんだろう . . . 本文を読む
図版:フィートの換算方法(電池の情報サイトより) D(三女の夫、フィリピン人)が、日本の中学校で働き始めています。「今日の授業で、こんなことがあった」と、毎日、嬉しそうに報告してくれます。 今週は、新しいALT(英語補助教員)が来たということで、各クラスで自己紹介をしているようです。「何か、質問はありますか?」というと、よく聞かれるのが身長なんだそうです。「日本の子どもたちは、なんであんなに身長に . . . 本文を読む
写真:映画「三度目の、正直」(公式サイトより)。記事内容と関係ありません。 三女の夫(D、フィリピン人)は、昨年末に来日して以来、ALT(英語補助教員)の仕事をしたいという希望を持っていました。 1月の段階でまだ募集をしていた地方自治体(多くは12月に締め切り)に応募しましたが、不合格。 その後、4月に入って同じ自治体から、「補充の募集がある」という連絡が来て、再び応募したものの、やっぱり不合格。 . . . 本文を読む
写真:マラカニアン宮殿があしらわれたフィリピンの切手 フィリピンのボンボン・マルコスが6月30日に新大統領に就任したとのことです。 お父さんはかつての独裁者で、多数の市民を殺害、100億ドルを不正蓄財したともいわれています。 ただ、フィリピン国民の平均年齢は25歳で、故マルコス大統領を知らない人が多い。また、当時を知っている人の間では、意外に人気が高いらしい。 朝日新聞は、「父親の時代は、レイプも . . . 本文を読む
1歳5か月になる孫娘は、まだしゃべれませんが、童謡を聞くのが好き。 幸せなら手をたたこうは、最近のお気に入りの一つです。「てをたたこう」のところでは手をうち、「あしならそう」のところでは足をばたばたさせます。 坂本九が歌ったこの曲が、じつはフィリピンの民謡だったという意外な話を、昨年11月のNHKのドキュメンタリーで見ました。 孫娘にはフィリピン人の血が流れているので、特に気に入っているのかも。 . . . 本文を読む