図版:フィートの換算方法(電池の情報サイトより)
D(三女の夫、フィリピン人)が、日本の中学校で働き始めています。
「今日の授業で、こんなことがあった」と、毎日、嬉しそうに報告してくれます。
今週は、新しいALT(英語補助教員)が来たということで、各クラスで自己紹介をしているようです。
「何か、質問はありますか?」
というと、よく聞かれるのが身長なんだそうです。
「日本の子どもたちは、なんであんなに身長に興味があるんですか?」
「さあ」
「身長なんて聞かれても、知らないし…」
「えっ、自分の身長知らないの?」
「フィリピンはフィートですから、センチで聞かれてもわからないです」
「そういうことか。フィリピンはアメリカ式なんだ」
フィートは主にアメリカで使われている測量単位で、メートル法に対しヤード・ポンド法などと言われています。1フィートは約30.5センチで、日本の尺貫法の尺(30.3センチ)に近い。
「で、何センチなの?」
「178センチです」
「えっ、そんなに高いの? そうは見えないけど」
「私は5フィート半だから…」
「だったら168センチでしょう?」
「アハハ、そうですか」
この英語の先生は、算数が苦手なようです。
「でも、もうちょっとあるんじゃない? 170ぐらい」
そもそも5フィート半というのが大雑把すぎるんですね。細かいことをあまり気にしないお国柄なんでしょう。
※ なお、フィリピンは1907年にスペインの測量単位からメートル法に移行したことになっていますが、その後のアメリカ統治の影響で今もヤード・ポンド法が使われているようです。
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