犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

三度目の正直

2022-08-22 23:58:20 | フィリピン
写真:映画「三度目の、正直」(公式サイトより)。記事内容と関係ありません。

 三女の夫(D、フィリピン人)は、昨年末に来日して以来、ALT(英語補助教員)の仕事をしたいという希望を持っていました。

 1月の段階でまだ募集をしていた地方自治体(多くは12月に締め切り)に応募しましたが、不合格。

 その後、4月に入って同じ自治体から、「補充の募集がある」という連絡が来て、再び応募したものの、やっぱり不合格。

 一回目の募集で応募書類を出しにいったとき、私も同行しました。その時の記事は以下。

外国人の就活~ALT

「やっぱり、アメリカ人とかイギリス人が有利なんですかね」

「いえ、そんなことはないですよ。英語がネイティブ並みなら問題ありません。中東出身の先生もいますよ」


と言われましたが、これは建前であって、

「アメリカ、イギリス、オーストラリアなどの、白人の先生がいい」

というのが、自治体の(あるいは学校側の)本音なんじゃないかと思います。

 そして、今回、また補充募集の連絡が来ました。

「今回こそ大丈夫だよ。日本には『三度目の正直』という言葉があるからね」

 娘が励まします。

三度目の正直:なんでも、三回目には、望んだとおりに〈なる/うまく行く〉こと。

(でも、『二度あることは三度ある』という言葉もあるんだが…)

二度あることは三度ある:二度起きたことはまた起こるものだ。「二度あることは三度あるから気をつけろ」

 この間、Dは日本語の勉強をしてJLPT(日本語能力試験)を受けたり、ALTに合格するための有料のセミナーなんかも受講しました。

 過去二回の面接時のデモ授業では、中高生向けの内容でやっていたのがいけなかったかもしれない、と言って、今回は小学生向けの「英語の挨拶の歌」なども覚えて面接に臨みました。

 しかし…。

 後から聞いたところでは、デモのあと、面接官の一人が「今回の補充は高校なんだけど…」と言ったんだそうです。

 9月から勤務できる人を探しているとのことで急いでいるらしく、17日に面接があり、2日後の19日に結果と伝えるとのことでした。

 金曜日、Dは(娘や私も)合格のメールをいまかいまかと待っていました。

 でも、結局、その日、メールはありませんでした。

(やっぱり『二度あることは三度』だったのか…)

 重苦しい雰囲気の中で、言葉少なに夕食をとりました。

(月曜日に不合格の知らせがあるんだろうな)

 ところが、翌日の土曜日の午前中、なんと「合格」の通知が!

 Dは(娘も私も、私の妻も)大喜びでした。

 今働いているお菓子の工場でいつまで働くかわかりませんが、いろいろ不満があっても、気持ちよく辞められるように、今度は「立つ鳥跡を濁さず」という言葉を教えておこうと思います。


(ツイッターより)

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