犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

ジャカルタ便り3~台風の中の帰国

2018-08-01 23:22:55 | その他アジア諸国便り

 今回の出張は、土曜日の深夜便での帰国。

 折から、大型台風が関東を直撃、珍しく東から西に列島を縦断するという予報でした。

 われわれが予約している飛行機は、ジャカルタから成田、そして羽田から伊丹という、台風のコースとぴったり一致しています。

「成田には行けないので、関空に着陸、なんてことになったらいちばんいいんだけど」

「もし飛行機が飛ばなかったら、もう一泊しますよ」

 最後の夜は、チャイナタウンのシンガポール料理屋に連れて行ってもらいました。

 インドネシアの華僑は、歴史上、さまざまな試練を乗り越えながらも、逞しく生き抜いているようで、今も立派なチャイナタウンを形作っています。

 ジャカルタに4日目となり、豚肉が恋しくなりました。

「今日の店は、パクテーが有名なんです」

「Sさん、ムスリムだから豚肉はだめでしょう?」

「ハハハ、いいんですよ。私はなんちゃってムスリムだから」

 パクテーとは、豚のスペアリブをお茶で煮込んだシンガポールの名物料理です。

 東京・品川のシンガポールレストランで何回か食べたことがありますが、それよりもずっとおいしい。スープに揚げパン(?)を浸して食べるのがおいしくて、何回もおかわりしました。

 渋滞が怖いのでレストランを早めに出て、空港に向かいました。天気予報は依然として日曜日の関東直撃の予報です。われわれは早朝に成田到着予定。とりあえず成田までは飛ぶことが決まりましたが、その先の国内便が飛ぶかどうかわかりません。

 不安を抱えながら、成田到着。

 羽田―伊丹便は、ほとんどが欠航。われわれの便は、なぜか「未定」になっています。われわれの一つ前が欠航、そして一つ後便以降はすべて欠航なのに…

 私以外の二人は、とりあえずバスで羽田に移動して、羽田で待つといいますが、私は羽田―伊丹便をキャンセルして埼玉の実家に帰ることにしました。その旨、JALのカウンターに伝えると、その分のお金(1万5000円)を払い戻してけたのはラッキーでした。

 別れた後、状況を聞いたところ、羽田―伊丹便は予定通り飛んだとのこと。

「これも、おじいさんの形見のおかげだと思います!」


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