ゴールデンウィーク後半の4日,野球観戦に行くことに。東京ドームでは,阪神と首位を争っている巨人がヤクルトとの3連戦。でも,私が向かったのは神宮球場でした。
神宮では,現在大学野球の春のシーズンが山場を迎えている。大学野球と言っても,六大学野球ではなく東都大学野球。兄の母校である中央大学が,6年ぶりの優勝を争っているということで,応援に行くのにつきあったわけです。
「人気は六大学が上かもしれないけど,実力は東都なんだよ」
兄の説明によれば,東都は4部リーグまであって,毎年,最下位のチームが降格する。それで,一部リーグには全21大学の最強の6大学が集う。一方,六大学のほうは降格がないから弱くても地位は安泰。
さらに,投手の勝ち星にしたところで,六大学では最弱の東大がコンスタントに2敗する。六大学の投手の勝ち星は多くても,東大戦を考えに入れれば,必ずしも実力を表してはいないとのこと。
さて,今年の中央大学が強いのは,澤村という剛速球ピッチャーが活躍しているからです。その球速はなんと156キロ。プロ並です。そのため,日本の各球団はもちろん,海を隔てたメジャーリーグからもスカウトが狙っているとのこと。今年のドラフトの目玉と言えます。
中央大学と東洋大学の首位攻防戦はこの日の第二試合。昼前にコンビニでビールとつまみを買い込み,早めに球場に乗り込みます。まだ第一試合の亜細亜-国士館の試合の最中。亜細亜のピッチャーは,春の甲子園の優勝投手。
「ああ,あいつにやられたんだ」
実は,兄の息子(私の甥)の通う埼玉聖望学園が数年前に,春の甲子園に出場。野球好きの兄は甲子園まで応援にいったところ,なんと決勝まで勝ち進んだ。ところが,決勝戦の相手,沖縄尚学の東浜投手の前に惜しくも敗北。東浜はその後亜細亜大学に進み,この日の国士館戦に先発していたのです。東浜も,中央の澤村と並ぶ好投手で,この日もストレートはコンスタントに140キロ台を出しています。
炎天下の観客席は,午後になると気温がぐんぐんあがり,真夏日。たまらずビールをぐびぐびと飲む。目当ての第二試合が始まる前に,酩酊状態です。亜細亜大学が5-2で国士館を下し,3塁側の亜細亜大学の応援団が退場したあとに,席を移動します。
ゴールデンウィークで天候に恵まれたこともあり,けっこう席が埋まっている。3塁側の中央大学の応援団のあたりとバックネット裏はほぼ満席状態です。たぶん澤村目当てなのでしょう。われわれは中央大学の応援団席に陣取る。まずは校歌斉唱です。立ち上がった客が,みな校歌を口ずさんでいるところからして,観客の多くは中央大学の学生とOBなのでしょう。年配のお客さんが目立ちます。
先攻の中央は,初回いきなり主砲の2ランホームランで先制。客席は盛り上がります。中央大学の応援団は,昔ながらのガクラン姿の応援団員とブラスバンド,そしてチアガールで構成されています。最初に応援台に立ったのが女性だったのには驚きました。
1回の裏,いよいよ注目の澤村投手の登場です。
この日も速球が冴え渡り,スコアボードの球速表示は立て続けに150キロ台を記録。一球一球に歓声があがります。そして,3番打者相手の初球,球速はなんと
157キロ!!
澤村自身のもつ神宮球場の大学野球最速記録更新です。応援団は大騒ぎ。この一球を見られただけでも,神宮まで来た甲斐がありました。
それにしても大学野球の応援は忙しい。攻撃のイニングは,応援団の合図に合わせて「カッセーカッセー○○」または,「カットバセー○○」を連呼する。そしてランナーが出ると総立ちになって応援,点が入ると校歌や応援歌を歌います。
守備のイニングも,澤村が投げているだけに休むことができません。2ストライクが入ると,こぶしを回しながら「ウー,三振~」を叫ばなければならない。
ビールはコンビニで買った500ミリ2本をとっくに飲み干し,球場で生ビールを追加。酔いにも拍車がかかります。
澤村は3回までパーフェクト,その後も三振を積み上げます。中央は,ヒット,犠牲フライ,ホームランなどでコンスタントに加点し,差を広げる。応援席はお祭騒ぎです。
結局,澤村は終盤にホームランを浴び1失点,8回で交代しましたが,試合は中央の9-1の完勝でした(→リンク)。東洋からあと一勝して勝ち点をあげれば,優勝に大きく近づきます。
この日は,後楽園の巨人も勝ち,試合後は兄の家に言って祝勝会をしたのでした。
神宮では,現在大学野球の春のシーズンが山場を迎えている。大学野球と言っても,六大学野球ではなく東都大学野球。兄の母校である中央大学が,6年ぶりの優勝を争っているということで,応援に行くのにつきあったわけです。
「人気は六大学が上かもしれないけど,実力は東都なんだよ」
兄の説明によれば,東都は4部リーグまであって,毎年,最下位のチームが降格する。それで,一部リーグには全21大学の最強の6大学が集う。一方,六大学のほうは降格がないから弱くても地位は安泰。
さらに,投手の勝ち星にしたところで,六大学では最弱の東大がコンスタントに2敗する。六大学の投手の勝ち星は多くても,東大戦を考えに入れれば,必ずしも実力を表してはいないとのこと。
さて,今年の中央大学が強いのは,澤村という剛速球ピッチャーが活躍しているからです。その球速はなんと156キロ。プロ並です。そのため,日本の各球団はもちろん,海を隔てたメジャーリーグからもスカウトが狙っているとのこと。今年のドラフトの目玉と言えます。
中央大学と東洋大学の首位攻防戦はこの日の第二試合。昼前にコンビニでビールとつまみを買い込み,早めに球場に乗り込みます。まだ第一試合の亜細亜-国士館の試合の最中。亜細亜のピッチャーは,春の甲子園の優勝投手。
「ああ,あいつにやられたんだ」
実は,兄の息子(私の甥)の通う埼玉聖望学園が数年前に,春の甲子園に出場。野球好きの兄は甲子園まで応援にいったところ,なんと決勝まで勝ち進んだ。ところが,決勝戦の相手,沖縄尚学の東浜投手の前に惜しくも敗北。東浜はその後亜細亜大学に進み,この日の国士館戦に先発していたのです。東浜も,中央の澤村と並ぶ好投手で,この日もストレートはコンスタントに140キロ台を出しています。
炎天下の観客席は,午後になると気温がぐんぐんあがり,真夏日。たまらずビールをぐびぐびと飲む。目当ての第二試合が始まる前に,酩酊状態です。亜細亜大学が5-2で国士館を下し,3塁側の亜細亜大学の応援団が退場したあとに,席を移動します。
ゴールデンウィークで天候に恵まれたこともあり,けっこう席が埋まっている。3塁側の中央大学の応援団のあたりとバックネット裏はほぼ満席状態です。たぶん澤村目当てなのでしょう。われわれは中央大学の応援団席に陣取る。まずは校歌斉唱です。立ち上がった客が,みな校歌を口ずさんでいるところからして,観客の多くは中央大学の学生とOBなのでしょう。年配のお客さんが目立ちます。
先攻の中央は,初回いきなり主砲の2ランホームランで先制。客席は盛り上がります。中央大学の応援団は,昔ながらのガクラン姿の応援団員とブラスバンド,そしてチアガールで構成されています。最初に応援台に立ったのが女性だったのには驚きました。
1回の裏,いよいよ注目の澤村投手の登場です。
この日も速球が冴え渡り,スコアボードの球速表示は立て続けに150キロ台を記録。一球一球に歓声があがります。そして,3番打者相手の初球,球速はなんと
157キロ!!
澤村自身のもつ神宮球場の大学野球最速記録更新です。応援団は大騒ぎ。この一球を見られただけでも,神宮まで来た甲斐がありました。
それにしても大学野球の応援は忙しい。攻撃のイニングは,応援団の合図に合わせて「カッセーカッセー○○」または,「カットバセー○○」を連呼する。そしてランナーが出ると総立ちになって応援,点が入ると校歌や応援歌を歌います。
守備のイニングも,澤村が投げているだけに休むことができません。2ストライクが入ると,こぶしを回しながら「ウー,三振~」を叫ばなければならない。
ビールはコンビニで買った500ミリ2本をとっくに飲み干し,球場で生ビールを追加。酔いにも拍車がかかります。
澤村は3回までパーフェクト,その後も三振を積み上げます。中央は,ヒット,犠牲フライ,ホームランなどでコンスタントに加点し,差を広げる。応援席はお祭騒ぎです。
結局,澤村は終盤にホームランを浴び1失点,8回で交代しましたが,試合は中央の9-1の完勝でした(→リンク)。東洋からあと一勝して勝ち点をあげれば,優勝に大きく近づきます。
この日は,後楽園の巨人も勝ち,試合後は兄の家に言って祝勝会をしたのでした。