出張三日目の夜は、出張先のアメリカ支社のチームと会食です。
私は日本人の運転する車でマンハッタンのレストランに向かいました。同僚の一人にアルゼンチン人がいたので、アルゼンチン式スペイン料理の店を探してくれたのだそうです。
運転していた日本人も初めて行く店で、もう一台の車についていったのですが途中ではぐれた。ナビゲーションをセットしていなかったので場所がよくわからず、ストリートの名前を頼りに車を走らせます。
「ああ、ここがハーレムですね」
「あの悪名高い…」
「私が最初に来たのは94年でしたけれども、そのころは車で行くのも恐かったですね。」
そういわれて見ると、通行人は黒人が多く、不気味な感じがします。
「今は安全なんですか」
「ええ、ずいぶん変わりましたよ、ニューヨークは」
「何がきっかけだったんですか」
「やっぱり、アイラブニューヨークのキャンペーンが大きかったね。みんなこの街を愛そうという運動でね。街もきれいになったし安全になった。いちばん大きいのは「自分たちも変われる」ということを知ったことかな」
「有名な市長がいましたね」
「そう、ジュリアーニ市長。彼が来てから地下鉄も安心して乗れるようになったんですよ」
今回の出張でもたびたび地下鉄に乗りました。路線によるのでしょうが、私たちが乗った地下鉄はかなり古く、車両も旧式、駅構内や階段も古めかしかった。けれども、そんなに恐いという感じはありませんでした。
エレベーターには、階数ボタンの前にずっしりした椅子がしつらえられていて、エレベーターガールならぬ屈強な黒人のおじさんがそこに座って操作していました。あとで聞くと、昔よくエレベーター内で女性が襲われたので、犯罪防止のためもあるようです。
さて、アルゼンチン・レストランというのは、日本ではあまり聞きません。
「このミートパイはアルゼンチン式ですよ」
とアルゼンチン人の同僚が目を輝かします。
ただ、メニューにはゲテモノ的なものはあまりなく、珍しいところでは「ウナギの稚魚の炒めもの」ぐらい。これはアルゼンチンというよりはスペイン料理だそうです。
ビールはコロンビア産、エクアドル産などという変わり種があって、味はまあまあ。締めは、アメリカ式巨大サンデー。甘いし、大量だったので3分の1ほど食べて、同僚に譲りました。
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