新大阪の飲食店は盛衰が激しい。
お店が潰れては、新しい店ができます。
少し前にお好み焼き屋さんが閉店し、一か月ほどして「ワイン食堂」という看板が掲げられました。
「ワインとカレーの店」
という不思議な取り合わせ。
(カレーとワイン、合うのかなあ?)
興味を引かれて入ってみました。
ご主人と若い男性店員の二人でやっているお店です。
「カレー屋さんですか?」
「いえ、カレーはランチメニューです。フランス料理なんですよ」
とは言っても、看板に「フランス料理」の文字はない。
店名の「ペルル」がフランス語の「真珠」であることが、わずかに「フランス」らしさを醸しだしています。
メニューを見ると、バゲットを使ったおつまみや、フランス風おでんなどというものがある。500円以下のものが多く、庶民的。
テーブル席が4つ、カウンターが5席ほどの小さな店。私が入ったとき、ちょうどお勘定をすませたお客さんが一人だけでした。
「新しいお店ですよね」
「ええ、もうすぐ一か月です」
「お客さんは多いですか」
「いや、まだまだですね。これからちょっと宣伝しようと思います」
ワインリストには赤と白、それぞれ5種類ぐらいがあって、どれもグラスで頼めます。
「モルドバ産って、珍しいですね」
「ええ、仕入れているワイン屋さんのご主人がモルドバに留学していて、勧めてくれたんです。なかなかおいしいですよ」
と言われても、正直言って、私はワインの味がよくわかりません。
フランス風おでんでワイングラスを傾けながら、話を聞くと、ご主人は大阪のあるフランス料理屋にいて、このたび自分の店を開いたんだとか。
若い男性のほうは、すごいイケメンで、韓流ドラマで出てきそうな感じ。歌手を目指しているそうです。
「彼の写真を広告に使えば若い女性が来るんじゃないですか」
「ええ、それを今考えているところです」
笑いながらご主人が答えます。
ディナーコースのようなものはなく、いちばん高いメニューがタンシチューで1600円ほど。とてもありがたい価格設定です。
その日はすでに食事をすませていたこともあり、ワインを二杯ほど空けたところで席を立ちました。
家の近くにいいお店を見つけることができました。
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2 コメント
コメント日が
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- Unknown (MDK)
- 2017-03-31 16:08:21
- 今度連れて行って下さい
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- 大阪に (犬鍋)
- 2017-04-03 01:15:15
- お越しの際は、連絡ください。
- 返信する
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