韓国で、慰安婦問題の歪曲を正す本が発刊されました。
『30年間の慰安婦歪曲 赤い水曜日』(2021年8月、未来社)
著者は金柄憲(キム・ビョンホン)。国史教科書研究所所長、慰安婦法廃止国民行動代表、国史問題研究所理事。
「水曜日」は支援団体が毎週日本大使館前で行っている「水曜集会(デモ)」のこと。「赤い」は「真っ赤な嘘」を表しているようです。
教保文庫オンラインページにある情報をご紹介します(リンク)。
【紹介】
本書を読んで、あなたが失うものはただ一つ、
今知っている慰安婦についての嘘の常識だけだ!
国民を騙し、世界を騙し
子供たちに暴力性をすりこむ歴史歪曲現場「水曜集会」と慰安婦の運動、
いまや根こそぎ正さなければならない!
漢文学と史学を専攻した著者キム・ビョンホン所長は、教科書執筆者たちに、地獄からの使者として知られる。教科書に載っている歴史歪曲と誤謬について執筆者と執拗に戦って、多くの修正を引き出したからだ。著者が慰安婦問題に飛び込んだきっかけも、初等学校の「社会」の教科書に載った「水曜集会」の写真の中に子供たちの姿を見たことだった。水曜集会のたびに子供たちを集めて「性奴隷」、「集団強姦」、「戦争犯罪」など歪曲された慰安婦認識で暴力と憎悪を培養する姿を見ていられなかったという。日本軍が朝鮮女性を強制的に連れて行ったという記述について、執筆者がいかなる証拠も回答も提示できないのに、性に対する否定的認識と暴力性を子供たちに植え付けることが正しいことなのかどうかを悩み、ついにプラカードを持って慰安婦少女像の横に立った。会合をもち、慰安婦歪曲中断を要求する集会を続けた末に、『赤い水曜日』という本を書くに至った。
30年間の慰安婦歪曲、
完膚なきまでに覆す本!
30年間、雨が降ろうと雪が降ろうと、寒かろうと暑かろうと、ソウル市鍾路区の日本大使館前に集まって水曜集会を開いているのに、依然としてこの問題が解決しないのはなぜかを、いまや考えなければならない。これまで、米下院で、フランス議会で、慰安婦被害を証言し、国連人権委でクマラスワミやマクドゥーガル人権委報告書が採択されても、慰安婦問題が解決するどころか、むしろ日韓関係が破綻する状況に至った。その理由は、そもそも責任の所在を明らかにせず、「日本の責任と賠償」を要求しつつ、ありもしない日本軍の強制動員と日本軍性奴隷説を主張し、戦争犯罪被害者であると主張してきたからだ。
『赤い水曜日』に示された慰安婦についての著者の分析と批判は、これまでの視角とはまったく異なる。証拠もまた具体的かつ鋭い。女性家族部に登録された「生活安全支援対象者」240人の中に「日本軍慰安婦被害者」は一人もいないという著者の衝撃的な主張が、具体的な証拠とともに収録されている。
【目次】
第1部「慰安婦」とは記憶との闘い
第1章 訴訟の主役、赤いワンピースと革靴の李容洙(イ・ヨンス)·15
李容洙の「証言」パレード
「オヤジ」について台湾に行った李容洙、どこが強制連行?
神風特攻隊に連れて行かれた?
電気拷問の秘密
日本軍慰安所、日本軍慰安婦はどこに
終戦を報せた人物の正体
記憶から消えた結婚の話
真実を追う
第2 章 記憶との闘い、情報公開を求める ·34
1. 情報公開請求 ·34
2. 国民新聞との質疑と女性家族部の答弁 ·36
3. 青瓦台陳情·38
第3章 放棄できない権利、李容洙と吉元玉(キル・ウォノク)を刑事告発する ·44
完膚なきまでに覆す本!
30年間、雨が降ろうと雪が降ろうと、寒かろうと暑かろうと、ソウル市鍾路区の日本大使館前に集まって水曜集会を開いているのに、依然としてこの問題が解決しないのはなぜかを、いまや考えなければならない。これまで、米下院で、フランス議会で、慰安婦被害を証言し、国連人権委でクマラスワミやマクドゥーガル人権委報告書が採択されても、慰安婦問題が解決するどころか、むしろ日韓関係が破綻する状況に至った。その理由は、そもそも責任の所在を明らかにせず、「日本の責任と賠償」を要求しつつ、ありもしない日本軍の強制動員と日本軍性奴隷説を主張し、戦争犯罪被害者であると主張してきたからだ。
『赤い水曜日』に示された慰安婦についての著者の分析と批判は、これまでの視角とはまったく異なる。証拠もまた具体的かつ鋭い。女性家族部に登録された「生活安全支援対象者」240人の中に「日本軍慰安婦被害者」は一人もいないという著者の衝撃的な主張が、具体的な証拠とともに収録されている。
【目次】
第1部「慰安婦」とは記憶との闘い
第1章 訴訟の主役、赤いワンピースと革靴の李容洙(イ・ヨンス)·15
李容洙の「証言」パレード
「オヤジ」について台湾に行った李容洙、どこが強制連行?
神風特攻隊に連れて行かれた?
電気拷問の秘密
日本軍慰安所、日本軍慰安婦はどこに
終戦を報せた人物の正体
記憶から消えた結婚の話
真実を追う
第2 章 記憶との闘い、情報公開を求める ·34
1. 情報公開請求 ·34
2. 国民新聞との質疑と女性家族部の答弁 ·36
3. 青瓦台陳情·38
第3章 放棄できない権利、李容洙と吉元玉(キル・ウォノク)を刑事告発する ·44
「被害者」という名/「慰安婦」と「日本軍慰安婦」
第4章 野心が明らかになった共謀者 ·54
日本軍によって強制動員された人は一人もいない
監査請求をする
そして弱みを握られた河野談話
オランダ女性とスマラン事件から明らかになった河野談話の盲点
教科書にまで載った河野談話
「付録1」もっと見よう・79
サリウォン駅の7人の女性の拉致未遂事件と酌婦仮契約書
第2部 信じられない司法判決文
第5章 1/8でたらめ判決文を解剖する ·95
1. でたらめ判決文の基本事実 ·96
2. 国際裁判管轄権の有無に関する判断 ·134
3. 本案についての判断 ·138
第6章 4/21でたらめ判決文、慰安婦も選ぶのか? ·146
基本的事実関係(原告の地位/慰安所設置/慰安婦の数)
国際社会での慰安婦被害者に関する問題提起
第7章 崖っぷちのクマラスワミ国連報告書·168
1. 基本事実 ·169 (日本軍性奴隷/女子挺身隊)
2. 慰安婦募集 ·173 (詐欺と暴力/公権力動員/慰安所の状態/日本軍慰安婦の数と接待人員)/軍関連の虚偽記述/慰安婦たちの証言
[付録2] もっと見よう ·188
判決文も教科書も嘘を書いている朝鮮女子挺身隊
第3部 国民を騙し世界をだました聖域化運動
第8章 40ウォンで売られた金学順(キム・ハクスン)と慰安婦の名誉の日·195
特別な日、名誉の日
最初の慰安婦履歴証言
40ウォンで売られていく娘にお母さんが買い与えた黄色のセーター
北京での拉致の真実
日本軍に強姦を?
酒瓶をもって慰安所に来た兵士たちだって?
日本軍慰安所というが一般人の出入りは?
第9章 名誉の日と「慰安婦被害者法」 ·214
慰安婦歪曲の現場、南山記憶の場
こんな建立趣旨
数字も異なる247人と240人
証言集と異なる「このように連れて行かれた」
疑わしい
解放後の朝鮮人慰安婦たちの帰郷
半世紀の沈黙を破った慰安婦の言い訳
水曜デモ、少女像、蝶基金、人権、平和運動の素顔
金崇徳の「連行」
第10章 平和という名の少女像·241
日帝に奪われた少女の夢
少女たちが感じた死の恐怖
証拠のない少女たちの死
幻想の中の幼い少女
「凄惨な生活」の原因提供者
乱暴に切られた髪
真実からかけ離れた少女のお話
カラの協約に反してまで設置する
[付録 3] もっと見よう·256
間違った2015年の韓日慰安婦合意
第4部 30年間の慰安婦歪曲、赤い水曜日
第11章 尹美香(ユン・ミヒャン)、そして25年間の水曜日 ·265
25年間の水曜日と社会的葛藤
徴用
挺身隊
処女供出
少女たちの拉致
慰安婦の月収
トラックに乗せられた日本軍慰安婦
拉致と誘拐、そして強姦
獣でもできない
銃殺の証拠
恥ずかしい記憶
恥ずべき個人史
胸が痛む恨
慰安婦被害申告
第12章 保坂祐二の外道、訴訟をふっかける・292
1. 2020年11月2日の声明書に対する保坂の主張と反論 ·294
2. 2020年11月9日の集会に参加したインド系女学生に対する、保坂の主張と反論·300
3. 2020年11月9日の声明書に対する保坂の主張と反論 ·304
4. 2020年11月16日の声明書に対する保坂の主張と反論 ·310
5. 2020年11月23日の声明書に対する保坂の主張と反論 ·314
第13章 教科書に載った慰安婦 ·321
1. 初等小学校「社会」·321 /何を教えるつもりか
2. 高校「韓国史」 ·330
慰安婦強制動員 ·331 (性奴隷/慰安婦の数/女子挺身勤労令/慰安婦虐殺/拉致と人身売買)
北朝鮮人、パク・ヨンシム
金学順活用法
2020 年度修学能力試験韓国史17番
日本軍慰安所管理人の日記
[付録 4] もっと見よう ·346
野戦酒保規定の「慰安施設」は慰安所ではなく軍人の福祉施設
·エピローグ - 第1500回水曜デモで明らかにされた30年慰安婦運動の問題、正直が答えだ·352
·特別付録 - そこにも愛はあった ·357
【本書より抜粋】
あらためて書く慰安婦問題、赤い水曜日
「袋をちょっと覗くと、ほんとうに赤いワンピースと革靴が見えた。それをもらって、子供心になんてうれしかったかわからない。それで、何も考えずにあっさりとついていくことにした。」
- イ・ヨンス証言より、14ページ
衝撃的なのは、尹美香(ユン・ミヒャン)をはじめとする挺対協関係者が工場で働いた勤労女性を意味する挺身隊と性的サービスを提供してお金を稼いだ婦慰安婦さえ区別できず、いっしょくたに「挺身隊」という名前で「慰安婦」商売をしたということだった。 - 16ページ
『アジア経済』2014年8月18日付の報道によると、1990年代に保健福祉部で被害者の登録を受けつけたとき、政府レベルの面談すらなかったことが分かった。陳述書、写真、目撃者の証言などが記された書類だけで審査が行われ、被害者の登録が進められたのである。当時、政府レベルの面談を代行したのは、「韓国挺身隊研究所」など、慰安婦関連の市民団体であり、女性家族部は2004年12月から「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者など支援委員会(以下、支援委員会)」にこの調査業務を依頼した。調査の過程で、被害者のほとんどが高齢であるうえ、認知症などの精神疾患を患っている場合もあり、正確な証言を得るのが難しかったそうだ。調査がまともに行われていなかったという意味だ。 - 48ページ
二人が慰安婦として行ったところは、どちらも日本軍の軍関連文書上、日本軍慰安所がなかったところだ。李容洙は業者について行き、吉元玉は友達とお金を稼ぐために自発的に行った。李容洙は赤いワンピースと革靴につられて行き、吉元玉は娘が歌ってお酌をする仕事をしに行くのだと思った母が用意してくれ黒いチマと朱色のチョゴリを着て行った。これのどこに日本軍や警察の強制性が介入する余地があるのか。結局、二人(李・吉)はどう見ても日本軍慰安婦といえる根拠がない。 - 151ページ
「中国へ発つ日、母は黄色いセーターを買い平壌駅まで出てきて見送ってくれた。」
- 金学順証言より、194ページ
実際に金学順が日本軍将校によって拉致されたなら、これは明白な戦争犯罪として関係者はすべて、相応の罰を受けなければならいた。しかし、そのようなことはなかった。金さんを鉄壁陣の小部隊の前まで連れて行き慰安所に渡した人は、養父だったからだ。これは1991年末に、金さんはじめ三人の女性が東京地方裁判所に提訴した「アジア太平洋戦争韓国人犠牲者補償請求事件」の訴状で確認することができる。 - 206ページ
台湾には日本軍が管理する日本軍慰安所がなかった。 - 227ページ
金学順は、母親が養父に40ウォンで売り、妓生教育を終えた娘が中国へ発つ日、黄色いセーターを着せて送り出した。その後、中国鉄壁陣で養父によって慰安所に渡されたあと、3か月ほど慰安婦生活をしていたが、慰安所に客として来た商売人に会い、逃走に成功した。このような金さんがどうして日本軍慰安婦被害者なのか、ユン・ジョンオクにぜひ説明してもらいたい。 - 234ページ
いまや大韓民国で「慰安婦」という言葉は、毛先ほどの異議も提起することができないタブーになり、是非を論じること自体が不敬であり、圧迫と損害を甘受しなければならない状況になっている。その中心に、尹美香の『25年間の水曜日』という本がある。 - 266ページ
正義連(挺対協)と女性家族に問わざるを得ない質問がある。これまでの慰安婦運動が、はたして慰安婦たちの人権と名誉回復のためのものであったのか、また、30年間の慰安婦運動の結果として慰安婦たちの名誉が回復され、人権が保護されたのか、正義連と女性家族部はこれに答えなければならない。 - 291ページ
日本軍慰安婦問題の本質は、貧困であり、お金である。 - 327ページ
第4章 野心が明らかになった共謀者 ·54
日本軍によって強制動員された人は一人もいない
監査請求をする
そして弱みを握られた河野談話
オランダ女性とスマラン事件から明らかになった河野談話の盲点
教科書にまで載った河野談話
「付録1」もっと見よう・79
サリウォン駅の7人の女性の拉致未遂事件と酌婦仮契約書
第2部 信じられない司法判決文
第5章 1/8でたらめ判決文を解剖する ·95
1. でたらめ判決文の基本事実 ·96
2. 国際裁判管轄権の有無に関する判断 ·134
3. 本案についての判断 ·138
第6章 4/21でたらめ判決文、慰安婦も選ぶのか? ·146
基本的事実関係(原告の地位/慰安所設置/慰安婦の数)
国際社会での慰安婦被害者に関する問題提起
第7章 崖っぷちのクマラスワミ国連報告書·168
1. 基本事実 ·169 (日本軍性奴隷/女子挺身隊)
2. 慰安婦募集 ·173 (詐欺と暴力/公権力動員/慰安所の状態/日本軍慰安婦の数と接待人員)/軍関連の虚偽記述/慰安婦たちの証言
[付録2] もっと見よう ·188
判決文も教科書も嘘を書いている朝鮮女子挺身隊
第3部 国民を騙し世界をだました聖域化運動
第8章 40ウォンで売られた金学順(キム・ハクスン)と慰安婦の名誉の日·195
特別な日、名誉の日
最初の慰安婦履歴証言
40ウォンで売られていく娘にお母さんが買い与えた黄色のセーター
北京での拉致の真実
日本軍に強姦を?
酒瓶をもって慰安所に来た兵士たちだって?
日本軍慰安所というが一般人の出入りは?
第9章 名誉の日と「慰安婦被害者法」 ·214
慰安婦歪曲の現場、南山記憶の場
こんな建立趣旨
数字も異なる247人と240人
証言集と異なる「このように連れて行かれた」
疑わしい
解放後の朝鮮人慰安婦たちの帰郷
半世紀の沈黙を破った慰安婦の言い訳
水曜デモ、少女像、蝶基金、人権、平和運動の素顔
金崇徳の「連行」
第10章 平和という名の少女像·241
日帝に奪われた少女の夢
少女たちが感じた死の恐怖
証拠のない少女たちの死
幻想の中の幼い少女
「凄惨な生活」の原因提供者
乱暴に切られた髪
真実からかけ離れた少女のお話
カラの協約に反してまで設置する
[付録 3] もっと見よう·256
間違った2015年の韓日慰安婦合意
第4部 30年間の慰安婦歪曲、赤い水曜日
第11章 尹美香(ユン・ミヒャン)、そして25年間の水曜日 ·265
25年間の水曜日と社会的葛藤
徴用
挺身隊
処女供出
少女たちの拉致
慰安婦の月収
トラックに乗せられた日本軍慰安婦
拉致と誘拐、そして強姦
獣でもできない
銃殺の証拠
恥ずかしい記憶
恥ずべき個人史
胸が痛む恨
慰安婦被害申告
第12章 保坂祐二の外道、訴訟をふっかける・292
1. 2020年11月2日の声明書に対する保坂の主張と反論 ·294
2. 2020年11月9日の集会に参加したインド系女学生に対する、保坂の主張と反論·300
3. 2020年11月9日の声明書に対する保坂の主張と反論 ·304
4. 2020年11月16日の声明書に対する保坂の主張と反論 ·310
5. 2020年11月23日の声明書に対する保坂の主張と反論 ·314
第13章 教科書に載った慰安婦 ·321
1. 初等小学校「社会」·321 /何を教えるつもりか
2. 高校「韓国史」 ·330
慰安婦強制動員 ·331 (性奴隷/慰安婦の数/女子挺身勤労令/慰安婦虐殺/拉致と人身売買)
北朝鮮人、パク・ヨンシム
金学順活用法
2020 年度修学能力試験韓国史17番
日本軍慰安所管理人の日記
[付録 4] もっと見よう ·346
野戦酒保規定の「慰安施設」は慰安所ではなく軍人の福祉施設
·エピローグ - 第1500回水曜デモで明らかにされた30年慰安婦運動の問題、正直が答えだ·352
·特別付録 - そこにも愛はあった ·357
【本書より抜粋】
あらためて書く慰安婦問題、赤い水曜日
「袋をちょっと覗くと、ほんとうに赤いワンピースと革靴が見えた。それをもらって、子供心になんてうれしかったかわからない。それで、何も考えずにあっさりとついていくことにした。」
- イ・ヨンス証言より、14ページ
衝撃的なのは、尹美香(ユン・ミヒャン)をはじめとする挺対協関係者が工場で働いた勤労女性を意味する挺身隊と性的サービスを提供してお金を稼いだ婦慰安婦さえ区別できず、いっしょくたに「挺身隊」という名前で「慰安婦」商売をしたということだった。 - 16ページ
『アジア経済』2014年8月18日付の報道によると、1990年代に保健福祉部で被害者の登録を受けつけたとき、政府レベルの面談すらなかったことが分かった。陳述書、写真、目撃者の証言などが記された書類だけで審査が行われ、被害者の登録が進められたのである。当時、政府レベルの面談を代行したのは、「韓国挺身隊研究所」など、慰安婦関連の市民団体であり、女性家族部は2004年12月から「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者など支援委員会(以下、支援委員会)」にこの調査業務を依頼した。調査の過程で、被害者のほとんどが高齢であるうえ、認知症などの精神疾患を患っている場合もあり、正確な証言を得るのが難しかったそうだ。調査がまともに行われていなかったという意味だ。 - 48ページ
二人が慰安婦として行ったところは、どちらも日本軍の軍関連文書上、日本軍慰安所がなかったところだ。李容洙は業者について行き、吉元玉は友達とお金を稼ぐために自発的に行った。李容洙は赤いワンピースと革靴につられて行き、吉元玉は娘が歌ってお酌をする仕事をしに行くのだと思った母が用意してくれ黒いチマと朱色のチョゴリを着て行った。これのどこに日本軍や警察の強制性が介入する余地があるのか。結局、二人(李・吉)はどう見ても日本軍慰安婦といえる根拠がない。 - 151ページ
「中国へ発つ日、母は黄色いセーターを買い平壌駅まで出てきて見送ってくれた。」
- 金学順証言より、194ページ
実際に金学順が日本軍将校によって拉致されたなら、これは明白な戦争犯罪として関係者はすべて、相応の罰を受けなければならいた。しかし、そのようなことはなかった。金さんを鉄壁陣の小部隊の前まで連れて行き慰安所に渡した人は、養父だったからだ。これは1991年末に、金さんはじめ三人の女性が東京地方裁判所に提訴した「アジア太平洋戦争韓国人犠牲者補償請求事件」の訴状で確認することができる。 - 206ページ
台湾には日本軍が管理する日本軍慰安所がなかった。 - 227ページ
金学順は、母親が養父に40ウォンで売り、妓生教育を終えた娘が中国へ発つ日、黄色いセーターを着せて送り出した。その後、中国鉄壁陣で養父によって慰安所に渡されたあと、3か月ほど慰安婦生活をしていたが、慰安所に客として来た商売人に会い、逃走に成功した。このような金さんがどうして日本軍慰安婦被害者なのか、ユン・ジョンオクにぜひ説明してもらいたい。 - 234ページ
いまや大韓民国で「慰安婦」という言葉は、毛先ほどの異議も提起することができないタブーになり、是非を論じること自体が不敬であり、圧迫と損害を甘受しなければならない状況になっている。その中心に、尹美香の『25年間の水曜日』という本がある。 - 266ページ
正義連(挺対協)と女性家族に問わざるを得ない質問がある。これまでの慰安婦運動が、はたして慰安婦たちの人権と名誉回復のためのものであったのか、また、30年間の慰安婦運動の結果として慰安婦たちの名誉が回復され、人権が保護されたのか、正義連と女性家族部はこれに答えなければならない。 - 291ページ
日本軍慰安婦問題の本質は、貧困であり、お金である。 - 327ページ