9月16日に発表された菅政権の閣僚を見て、ある知り合いが、
「なんで日本の閣僚はおじいさんばっかりなんでしょう?
「なんで日本の閣僚はおじいさんばっかりなんでしょう?
海外はもっと若いですよね?
時代遅れのおじいさんたちが日本を良い方向にもっていけるのかな??」
という感想を漏らしました。
調べてみると、首相の菅氏は71歳。
21人の大臣は、79歳の麻生副首相/財務大臣を筆頭に、
70代が3人
60代が8人
50代が9人
40代は0人
30代が1人(小泉環境相、39歳)
で、平均年齢は60.4歳でした。
(なんだ、平均年齢はぼくとたいして変わらないじゃないか)
上の感想を漏らした人は30代後半。彼女から見れば「おじいさんばっかり」に思えるのでしょう。来年の四月に還暦を迎える私としては、複雑な気分です。
ま、私の場合、すでに孫が1人いるし、年末にはさらに3人増える見込みで、名実ともにおじいさんなのですが…。
(でも、それを言うなら、昔のソ連や中国のほうがひどかったよな)
私は、20代前半の一時期、ソ連関連の書籍出版をしていて、ソ連の政局をウォッチしていたことがあります(リンク)。
1982年、それまで18年間、ソ連共産党書記長だったブレジネフが75歳で死去したあと、KGB書記長だったアンドロポフが68歳で党書記長に就任します。
しかし、そのアンドロポフは1年半後に死去。さらに高齢のチェルネンコ(72歳)が書記長になりましたが、高齢の上に病弱で、最高指導者らしい仕事は何一つできず、ソ連は経済的に停滞し、外交的にも孤立していきました。
就任から約1年後のある日、ソ連のテレビ・ラジオで荘重なクラシック音楽が流れました。これは、ソ連において最高指導者が死去した時の合図です。チェルネンコの在任期間はアンドロポフよりも短く、1年1か月。
数日間の権力闘争ののちに、新しくソ連共産党書記長に選ばれたのが、当時の政治局員の中でもっとも若かった、ミハイル・ゴルバチョフ。1985年のことです。
そのときのソ連の最高権力機関、共産党政治局には、12人の政治局員がいました。
最年少がゴルバチョフの54歳。
70代が4人、60代が5人、50代が3人で、平均年齢は65.2歳。
今回の菅政権と、5歳の差。
(この程度の差か!)
(この程度の差か!)
当時の私は、「おじいさんばっかりだな」と思いましたが、それは私がまだ20代前半だったからなのでしょう。もし自分が、今のように還暦前後の年齢だったら、違った感想をもったかもしれません。
菅総理の公約の中には、携帯電話料金の引き下げや、不妊治療の保険適用など、わが家や家族の家計にかかわるものもあります。
おおいに期待したいところです。
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