写真:はんのーとより
自宅でリモートワークをしていた日の昼、妻が友だちとランチをするというので、私も外食をすることに。
地元のお蕎麦屋さんにいったら、定休日でした。
それで、ふだんは通らない路地に入ると、見慣れないカフェがありました。ランチもやっているようです。
ドアを開けると、4~5人の先客の目が、いっせいに私の方に注がれます。
(常連さんが多いのかな?)
店は、一見して、とても特徴があります。
まず、壁一面が本棚になっていて、1000冊は優に越えそうな数の本が並んでいる。
右手に電子ピアノがあり、奥の方にはドラムがある。
そして、壁には「祝 飯能チェスクラブ 2周年」という手作りポスターが貼られています。
(飯能チェスクラブって、たしかD(三女の夫、フィリピン人)が入ってたよな)
「いらっしゃいませ、空いている席にどうぞ」
マスターとおぼしき初老の男性が、笑顔で迎えてくれました。
「初めてなんですけど…」
「どうぞ、どうぞ。ところでお客さん、音楽に興味ありますか?」
「ええ、まあ少しは…」
「それはよかった。明後日、ジャズのライブをやるんですよ。二部制で、15:00からと17:30からなんですが、いらっしゃいませんか。17:30からがお勧めです」
(まず、注文したいんですけど…)
だんだんわかってきたのは、この日、飯能チェスクラブのイベント(大会?)があるらしく、お客さんたちはチェスをやりにきたということ。私が店に入ったとき、チェスのメンバーかと思って、私に注目したらしいこと。
「ツナパスタと、あとでコーヒーを」
「かしこまりました」
お客さんは、次々にやってきました。
一人はチェスクラブの主催者らしく、チェスのセットを2つ持ってきた。
「あの…、飯能チェスクラブの方ですか?」
「はい、私が代表者です」
「もしかして、Dをご存じですか」
「はい、はい、フィリピン人の」
「私、Dの父なんです。というか、娘の夫がDで…」
「えっ! Dさんのお義父さんですか! Dさんからいろいろ話を聞いています。なんか、Dさんのフェイスブックでお顔を拝見したこともあるような…」
「…」
私の後から来て、隣に座った人は、若い中国人でした。やはりチェスをしに来たそうです。
「出身は中国のどちらですか」
「深圳(シンセン)です。ご存じですか」
「香港の近くの?」
「そうです」
「留学生ですか?」
「はい、今は日本語学校に通っていますが、来年の4月に大学に入ります」
日本語は流暢というわけではないですが、N2(日本語能力試験2級)をもっていて、今度はN1に挑戦するそうです。
チェスクラブのメンバーが続々とやってきます。中には、西洋人もいました。
初めての参加らしく、自己紹介を小耳にはさんだところでは、リトアニア人とエストニア人だということです。そして、店内で「対局」も始まりました。中国人の相手は日本人女性。
あとで、日本チャンピオンになったこともあるというフランス人も来るそうです。
「なんかすごい国際的なお店ですね」
パスタが運ばれてきたときにマスターに話しかけました。
「今日はそうなっちゃいましたね」
「マスターもチェスをされるんですか?」
「チェスはしないです。囲碁は四段ですが」
「四段!」
店があまりにも込み合ってきたので、コーヒーはキャンセルしました。
二日後の「ジャズライブ」は都合がつかず、行くことはできませんでした。
会計のときにいただいた店の名刺に、ユーチューブが紹介されていました。
帰ってから見てみると、マスターがインタビューされていて、お店を開くまでの苦労話などたが語られていました。
それによると…
開店は1年前。
マスターは高校の数学教師だったが、60歳の定年を機に、カフェを始めることを決断。もともとお父さんがやっていた時計屋さんを改造した。ゆくゆくは飯能の文化サロンのようなお店にしたいという抱負をもっている…。
ご自身も音楽が好きで、ピアノやギターを弾くらしい。絵も描くそうで、奥が「ギャラリー」になっていて、自作の水彩画(ヨーロッパの街並み)が飾られている。店にたくさんの本が並んでいますが、ゆくゆくは「読書会」みたいなこともやりたいそうです。
とにかくユニークはお店です。
店名はCAFE crock。
時計のclockと好きなrock music をかけ合わせたものだそう。
これから通うことになりそうです。
自宅でリモートワークをしていた日の昼、妻が友だちとランチをするというので、私も外食をすることに。
地元のお蕎麦屋さんにいったら、定休日でした。
それで、ふだんは通らない路地に入ると、見慣れないカフェがありました。ランチもやっているようです。
ドアを開けると、4~5人の先客の目が、いっせいに私の方に注がれます。
(常連さんが多いのかな?)
店は、一見して、とても特徴があります。
まず、壁一面が本棚になっていて、1000冊は優に越えそうな数の本が並んでいる。
右手に電子ピアノがあり、奥の方にはドラムがある。
そして、壁には「祝 飯能チェスクラブ 2周年」という手作りポスターが貼られています。
(飯能チェスクラブって、たしかD(三女の夫、フィリピン人)が入ってたよな)
「いらっしゃいませ、空いている席にどうぞ」
マスターとおぼしき初老の男性が、笑顔で迎えてくれました。
「初めてなんですけど…」
「どうぞ、どうぞ。ところでお客さん、音楽に興味ありますか?」
「ええ、まあ少しは…」
「それはよかった。明後日、ジャズのライブをやるんですよ。二部制で、15:00からと17:30からなんですが、いらっしゃいませんか。17:30からがお勧めです」
(まず、注文したいんですけど…)
だんだんわかってきたのは、この日、飯能チェスクラブのイベント(大会?)があるらしく、お客さんたちはチェスをやりにきたということ。私が店に入ったとき、チェスのメンバーかと思って、私に注目したらしいこと。
「ツナパスタと、あとでコーヒーを」
「かしこまりました」
お客さんは、次々にやってきました。
一人はチェスクラブの主催者らしく、チェスのセットを2つ持ってきた。
「あの…、飯能チェスクラブの方ですか?」
「はい、私が代表者です」
「もしかして、Dをご存じですか」
「はい、はい、フィリピン人の」
「私、Dの父なんです。というか、娘の夫がDで…」
「えっ! Dさんのお義父さんですか! Dさんからいろいろ話を聞いています。なんか、Dさんのフェイスブックでお顔を拝見したこともあるような…」
「…」
私の後から来て、隣に座った人は、若い中国人でした。やはりチェスをしに来たそうです。
「出身は中国のどちらですか」
「深圳(シンセン)です。ご存じですか」
「香港の近くの?」
「そうです」
「留学生ですか?」
「はい、今は日本語学校に通っていますが、来年の4月に大学に入ります」
日本語は流暢というわけではないですが、N2(日本語能力試験2級)をもっていて、今度はN1に挑戦するそうです。
チェスクラブのメンバーが続々とやってきます。中には、西洋人もいました。
初めての参加らしく、自己紹介を小耳にはさんだところでは、リトアニア人とエストニア人だということです。そして、店内で「対局」も始まりました。中国人の相手は日本人女性。
あとで、日本チャンピオンになったこともあるというフランス人も来るそうです。
「なんかすごい国際的なお店ですね」
パスタが運ばれてきたときにマスターに話しかけました。
「今日はそうなっちゃいましたね」
「マスターもチェスをされるんですか?」
「チェスはしないです。囲碁は四段ですが」
「四段!」
店があまりにも込み合ってきたので、コーヒーはキャンセルしました。
二日後の「ジャズライブ」は都合がつかず、行くことはできませんでした。
会計のときにいただいた店の名刺に、ユーチューブが紹介されていました。
帰ってから見てみると、マスターがインタビューされていて、お店を開くまでの苦労話などたが語られていました。
それによると…
開店は1年前。
マスターは高校の数学教師だったが、60歳の定年を機に、カフェを始めることを決断。もともとお父さんがやっていた時計屋さんを改造した。ゆくゆくは飯能の文化サロンのようなお店にしたいという抱負をもっている…。
ご自身も音楽が好きで、ピアノやギターを弾くらしい。絵も描くそうで、奥が「ギャラリー」になっていて、自作の水彩画(ヨーロッパの街並み)が飾られている。店にたくさんの本が並んでいますが、ゆくゆくは「読書会」みたいなこともやりたいそうです。
とにかくユニークはお店です。
店名はCAFE crock。
時計のclockと好きなrock music をかけ合わせたものだそう。
これから通うことになりそうです。
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