今回の出張で中華街を歩いてみて、あらためてバンコクにおける華僑の力を感じました。
統計によれば、タイ国民のうちの華人の割合は14%。しかし、知り合いのタイ人(自身も華僑)に聞けば、混血が進んでいるので先祖に中華系がいる人の割合は40%ぐらいではないか、とのことでした。
別の華僑は、祖父母の時代にタイに渡ってきたということで、祖父母の話す客家語が少しわかるが、自分はしゃべれない。言語的にはタイ人になっているようです。
チャイナタウンは、金融系や貿易系の会社、そして熱気あふれる露店が軒を連ねており、漢字の看板も多い。中華の文化を色濃く残している一画です。
生粋のタイ人と華僑の間で軋轢があるかどうか、よくわかりません。しかし、やはり華僑が経済を支配している国々、たとえばインドネシアやマレーシアで伝えられるような反華僑の暴動や国家による華僑弾圧はないようです。タクシン元首相も華僑。華僑の同化の程度が近隣の国々より著しいのでしょう。
出張の最後の日、深夜の飛行機便までの時間をつぶすために、ホテルの近くの中華料理屋に入りました。客はほとんどが中国人。中国語を話していたところを見ると、タイの華僑というよりは、中国から来た観光客なのでしょう。
以前、韓国人のツアーに混じってオーストラリアに行ったら、毎日毎日現地の韓国料理を食べさせられて閉口しました。ガイドに聞くと、それがお客さん(韓国人)の希望だという。
中国人も、外国に観光にいってもやはり中華料理を食べたがる、という傾向が強いのかもしれません。
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