サヤームパラゴンを出て、さてどこに行こうか。いわゆる観光地は、私が初めてタイを訪れた2002年以来行っていなかったので、王宮とその周辺にあるお寺に行ってみることにしました。
地下鉄で終点のフワランポーン駅まで行き、そこから歩くことに。王宮までは3キロぐらいです。マドリードやニューヨークでは、ほとんど徒歩で観光していましたから、バンコクでも、というつもりでしたが、これが失敗でした。
「地球の歩き方」の地図を見ながら、中華街をつっきってワットポーに向かいます。道は渋滞。気温は34度。
バンコクの街は歩行者にとって過酷です。まず、信号が少ない。あってもなかなか変わらない。それでタイの人々は信号を無視して渋滞の車をぬって横断したり、信号のない所を、すきをみて渡っていきます。命懸けです。
途中中華街の露店の密集している路地に入ったのですが、こんどは人が渋滞していて、思うように進まない。中華街の熱気を感じることができましたが、ワットポーにたどりついたときは、着ていたシャツが汗でびっしょり。
ワットポーのきらびやかな仏塔は、10年前に見たそのままでした。中でも、全身が金箔で覆われた巨大な涅槃仏がいちばんの見もの。大きさは奈良の大仏を思わせますが、派手さが違う。仏教が生きていることを実感させられます。
そこからチャオプラヤー河畔に出て、一服。前の週の雨で、川の水位は高く、遊歩道の上まで水が来ていました。
川沿いの骨董品屋さんというかガラクタ屋さんをぶらつきながら、ワットプラケーオ(エメラルド寺院)に向かいましたが、途中で力尽きました。
船着場近くの屋台で、クイティヤオ(タイ風麺)でも食べようかと思いましたが、私が持っているタイ語の学習書で
「舟売りのクイティヤオはおいしいが、食べると必ずお腹をこわす」
という例文があったのを思い出し、ちょっと高めの観光客向けレストランで、カオパックン(エビ炒飯)でビール。アルコールが入るともはや歩き続ける気力がなくなりました。
帰りは、トゥクトゥク(窓なしの三輪タクシー)で風にあたりながらフワランポーンまで戻ろうかと思い、客待ちをしていた運転手と値段の交渉をすると、電卓で示された金額がなんと400バーツ。タクシーの初乗りが35バーツですから、とんでもない金額です。
何台かと交渉してみましたが、どうもここに止まっているのは、外国人をカモにする悪徳トゥクトゥクばかりのようです。すると、ベンチで休んでいたタイ人が声をかけてきました。
「どこに行きたいんだ?」
「フアランポーン駅です」
「じゃあ道を渡って流しのタクシーを拾ったほうがいいよ」
助言に従い、向かい側でメータータクシーに乗りました。おじいさんで、人が良さそうでしたが、まっすぐ行けばいいものを、わざわざ渋滞している中華街につっこんだところをみると、時間をかけてメーターをあげようという魂胆らしい。
目的地についたとき、メーターは95バーツでした。
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