犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

カブトムシのウサギちゃん

2023-10-05 23:05:40 | 日々の暮らし(2021.2~)
 7月の終わりにわが家の家族の一員となったウサギちゃんが、9月の後半に入り、急に元気がなくなりました。

 ウサギちゃんというのは、わが家で飼っているカブトムシの名前です。

虫を飼う

 最初の頃は、珍しさもあって、それなりに家族の注目を浴びていました。

 しかし、まず2歳の孫娘が興味をなくし、大人たちの関心も薄れていきました。

 カブトムシは夜行性なので、昼間は虫かご(水槽)に敷き詰められている木くず(+土)の中に潜り込んで、動かない。

 真夜中にごそごそと動き回って、エサを食べます。

 エサは、カブトムシ用の「昆虫ゼリー」。

 食欲は旺盛で、1日1つのビニールパック入りゼリーを平らげていました。

 昼間に無理に起こして、かまうと、「寿命を縮める」というので、そっとしておきます。だからといって、真夜中に起きだしてきてウサギちゃんと遊ぶ気にもならないので、いきおい疎遠になります。

 保育園からウサギちゃんを引き取ってきた三女は、責任を感じているのか、毎日欠かさずエサをやり、霧吹きで水分を補給し、2週間に一度くらい、土を入れ替えたりしてやっていました。

 9月に入って、涼しい日が続くと、食欲も落ちるのか、ゼリーの減り方が少なくなります。

 たまに、容器の中でひっくりかえったままになっているときがあり、「死んだのか」と思って触ると足を動かします。自分では元に戻れないほど体力が弱ったようです。

 カブトムシの飼育に詳しい次女(保育士)の話では、育て方次第で1年以上生きるということですが、ネットでは成虫になってからの寿命は約3か月とありました。そろそろ寿命なのかもしれません。

 ある日、容器の中に見当たらないので、三女に聞きました。

「ウサギちゃん、土にもぐってるのかな」

「いや、おととい逃がしてやった」


 三女の話では、もう寿命かもしれないけれど、容器の中で死ぬより、自然の中で天寿をまっとうするほうが幸せだろうと思って、D(三女の夫、フィリピン人)に頼んで、近くの林に放したということです。

 ほんとうなら雌と交尾して、子孫を残せればいいんだろうけど、その元気はなさそう。

 林の中で、静かに余生を送ってもらえればと思います。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 太宰治『人間失格』の、韓国... | トップ | 岩手県便り~七五三 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日々の暮らし(2021.2~)」カテゴリの最新記事