ケータイの思い出（２）～会社の電話使いまくり

　私が赴任したときに驚いたのは，現地社員が会社の電話を私用で使いまくっていたこと。

　日本の会社の常識では，勤務中は極力私用電話をしない。
　もしどうしても必要なときは，公衆電話からかける。
　ところが，韓国の職員はよく私用電話をするんですね。かかってきたのを受けるだけでなく，こっちからもかけてるらしい。
　ただ，公衆電話を使えといっても，それはちょっと無理がある。日本のビルのように各フロアに公衆電話があるわけではなく，会社の外に出ないといけない場合もある。

　 あと，驚いたのは，外部業者が来たとき，なんの断りもなしに会社の電話を使うこと。もちろんお金は払わない。

　ま，払われても困るんですけどね。

　昔，日本に勤務していたとき，外部業者が「ちょっと電話をお借りします」といって会社の電話を使った。そして，「ありがとうございました」といって，１０円玉を置いていった。
　その１０円，会社に入金するのも面倒だし，着服するわけにもいかないしで，一週間以上，電話の横に置かれていた。いつしかほこりがうっすらと積もっていた（なんか，夏目漱石の坊ちゃんに似たような場面があったような。電話じゃないけど） 。

　その後，携帯が普及して会社の電話を私用に使うことは少なくなりましたが，勤務時間中の携帯私用電話はあいかわらず多いようで。