スペインで乗った高速鉄道は、フランスのTGVだそうです。TGVはいろんな国で採用されていて、韓国のKTXもそう。KTXは、駐在中にも何回か乗りました。ディーゼル機関車が引っ張るセマウルやムグンファに較べて快適。ちょっと車内が狭いかなあという気がしましたが。
ところで、KTXについてこんな記事が。
韓国では事故の多いKTX、世界では安定性が最高(→りんく)
頻繁な事故が話題になっているKTXが、他の国の高速鉄道と比較すると定時運行率や安全性部門で世界最高水準という評価結果が出た韓国メディアが報道した。
報道によると、企画財政部は教授と会計士、経営者など民間専門家で構成された経営評価団に依頼して実施した「2011年度公企業サービスのグローバル競争力評価」の結果をまとめこのように明らかにした。
報告書によると、昨年のKTX定時運行率は99.8%で、国際鉄道連盟(UIC)が定時運行率を把握して発表する6カ国中1位を占めた。台湾が99.2%で2位となり、チェコとイタリアの定時運行率も90%を上回った。フランスの定時運行率は78.2%にとどまった。
100万キロメートル当たりの事故件数を示す高速鉄道事故率も韓国が最も低かった。昨年のKTXの事故率は0.07件で、UICが鉄道事故率を集計して発表する12カ国で最も少なかった。KTXの事故率は緻密さで知られるドイツの0.137や日本の0.178と比較してもはるかに低い水準だった。
「世界最高水準」ということですが、全世界で較べたわけではないようです。定時運行率の「6か国」の内訳は、この記事にある台湾、チェコ、イタリア、フランス以外にフィンランドのようです。
日本の新幹線は月二回ほど利用していますが、その正確さはすごい。関が原で雪が降らないかぎり、まず遅れない。
30年前の話になりますが、ヨーロッパを一人旅していたとき、ミシュランの時刻表に出ていたドイツ国鉄の広告には、「ドイツ国鉄は時計より正確です」と書いてありました。
でも、今回の比較対象には日本とドイツは入っていない。
30年前のフランスやイタリアの鉄道はひどかった。定時に出発することは稀で、1時間単位で遅れることもままあった。お客さんも慣れているので文句も言わない。そんな状態なので、旅行の計画は余裕をもって立てなければなりませんでした。さすがに今では改善されているでしょうが、それでも上の数字によれば、イタリアは90%以上、フランスは78.2%とのこと。
そういう国々と較べて「世界最高水準」とは…。
「事故率」も不思議です。
こちらには、比較対象としてドイツと日本が入っている。そして、ドイツの0.137件と日本の0.178件に対し、韓国の事故率は0.07件、日本やドイツは韓国の二倍の事故率ということになります。
ところが見出しは「韓国では事故の多いKTX」とある。実際、KTXの事故の多さは、しばしば報道され問題視されていた。
ということは、国際鉄道連盟(UIC)に提出されたデータに偽りあり?
これも古い話ですが、かつて韓国が北朝鮮と国の発展度合いを競い合っていた時代、毎年、子どもたちの体格の数字を発表していた。お互いに子どもの身長が何センチと自慢しあって、「自分の国のほうが栄養状態がよい」ことを主張しようとしていたんですね。
教師経験のある韓国人に聞くと、身体測定の日、体格の悪い子どもはわざと休ませたりして統計に入れないようにしていたとのこと。
「学力試験」などについても、学校ごとの成績が発表されるような場合は、各学校が自分の数字をよくしようとして、成績の悪い子どもを試験の日に休ませたりしていたそうです。
上の記事を読むと、国家次元でもそんな操作が行われているんじゃないかと思ってしまいます。
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まして、地震はほぼゼロ。
人身事故はどっちが多いのかわかりません。
それにしても、報告件数が調整されていたら話になりませんね。
自殺は日本のほうが多いかな。
地下鉄はホームと線路の間の扉が日本より普及している感じがするので、不注意による落下は少ないでしょう。