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元慰安婦支援団体の代表で、現在は韓国国会の無所属議員である尹美香(ユン・ミヒャン)の控訴審判決が、9月20日に下されました。
判決は、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役5年)。
今年2月の1審判決では、罰金1500万ウォン(約160万円)の罰金刑だったのが、懲役刑になったのです。
大山鳴動して鼠一匹
もともとの起訴内容は…
2015~19年に、管轄官庁に登録せずに団体口座で計41億ウォンの寄付を集めたり、元慰安婦金福童(キム・ボクドン)さんの葬儀費や海外戦時性暴力被害者支援などの名目で、個人口座で寄付を募り1億7000万ウォン(約1780万円)を集めたこと(寄付金品法違反)。
2011~20年、個人口座で集めた元慰安婦の葬儀費など1億ウォンを私的な用途に使ったこと(業務上横領)。
2013年~20年、「戦争と女性人権博物館」(挺対協が運営)に、学芸員を置いていないにもかかわらず勤務しているように装い、文化体育観光部とソウル市から約3億ウォンの補助金を不正に受給したこと(補助金管理法違反)。
吉元玉(キル・ウォノク)さんの認知症を利用して、吉さんが受け取った女性人権賞の賞金や国民から集めた募金など、1億ウォンのうち7920万ウォン(約830万円)を正義記憶財団に寄付させたこと(準詐欺)。
慰安婦被害者施設を相場より高値で取得したこと(業務上背任)。
ところが一審では、「正義連や尹美香個人の口座で集めた寄付金のうち1700万ウォン(約175万円)を個人的に使ったという業務上横領」だけを有罪としました。
控訴審判決では、「個人的に使った」金額が、1700万ウォンではなく約8千万ウォンだったと認定、さらに補助金6500万ウォンを不正受給し、元慰安婦の葬儀費名目で違法に寄付金を募ったことも新たに有罪とされました。
朝鮮日報は、社説で、尹美香を厳しく断罪しています。
二審で執行猶予付き懲役刑、議員失職では犯した罪の100分の1も償えない尹美香【9月21日付社説】
補助金不正受給は、具体的には「人件費を粉飾して6500万ウォンの国庫補助金を受け取った」こと。
元慰安婦の葬儀費名目で違法に寄付金を募ったというのは、金福童(キム・ボクトン)さんに対する弔意金1億3000万ウォン(約1450万円)を個人名義で不当に募金し、無関係の用途に使ったこと。
「無関係の用途」というのは、「カルビを食べ、足マッサージ店、動物病院、菓子店、コーヒーショップで使った」というもの。
金福童さんは、尹美香を記者会見で告発した元慰安婦、李容洙(イ・ヨンス)と並んで、挺対協(現正義連)がさかんに利用してきた人物。
金福童は2019年に亡くなり、その生涯は映画にもなりました。
「不幸を乗り越えたキム・ボクトンさんの人生、同情ではなく『旗』に」(『ハンギョレ』2019年8月10日)
映画封切り時の舞台挨拶には、尹美香も出てきて、
「ハルモニが最後の病床で遺言のように『私は希望をつかんで生きる』という言葉を残されたが、それは人に対する希望であり、活動家に対する信頼だったと思う」
「金福童さんは亡くなったが、今回の映画を通じて、慰安婦被害女性たちが亡くなっても私たちは慰安婦問題の解決に向けてともにするという希望を与えることができれば」
などと語ったそうです。
その裏で、金福童さんの「弔意金」(約1450万円)を尹美香名義で集め、カルビを食べたり、足マッサージをするのに使っていたというわけです。
尹美香は判決後、ただちに上告。大法院(最高裁)で判決が確定するには少なくとも数か月かかるとされます。
大法院で有罪が確定すれば、議員資格が剥奪されますが、国会議員の任期は来年4月までなので、議員任期の4年をほぼまっとうすることができます。
一方、国会で「逮捕同意案」が可決され、裁判所で令状審査が行われていた李在明(イ・ジェミョン)共に民主党代表は、今日、審査結果が発表され、裁判所は、検察が主張するような「証拠隠滅」のおそれはない、として、逮捕状請求を棄却しました。
これまた、意外な結末と言わざるを得ません。
尹美香と李在明は、ともに逮捕を請求されながら、国会議員の「不逮捕特権」で守られてきた、「同病相憐れむ仲」。
「逮捕同意案可決」で混乱と分裂が予想されていた共に民主党は、「逮捕状請求棄却」で息を吹き返し、今度は与党国民の力が守勢に回りそうです。
判決は、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役5年)。
今年2月の1審判決では、罰金1500万ウォン(約160万円)の罰金刑だったのが、懲役刑になったのです。
大山鳴動して鼠一匹
もともとの起訴内容は…
2015~19年に、管轄官庁に登録せずに団体口座で計41億ウォンの寄付を集めたり、元慰安婦金福童(キム・ボクドン)さんの葬儀費や海外戦時性暴力被害者支援などの名目で、個人口座で寄付を募り1億7000万ウォン(約1780万円)を集めたこと(寄付金品法違反)。
2011~20年、個人口座で集めた元慰安婦の葬儀費など1億ウォンを私的な用途に使ったこと(業務上横領)。
2013年~20年、「戦争と女性人権博物館」(挺対協が運営)に、学芸員を置いていないにもかかわらず勤務しているように装い、文化体育観光部とソウル市から約3億ウォンの補助金を不正に受給したこと(補助金管理法違反)。
吉元玉(キル・ウォノク)さんの認知症を利用して、吉さんが受け取った女性人権賞の賞金や国民から集めた募金など、1億ウォンのうち7920万ウォン(約830万円)を正義記憶財団に寄付させたこと(準詐欺)。
慰安婦被害者施設を相場より高値で取得したこと(業務上背任)。
ところが一審では、「正義連や尹美香個人の口座で集めた寄付金のうち1700万ウォン(約175万円)を個人的に使ったという業務上横領」だけを有罪としました。
控訴審判決では、「個人的に使った」金額が、1700万ウォンではなく約8千万ウォンだったと認定、さらに補助金6500万ウォンを不正受給し、元慰安婦の葬儀費名目で違法に寄付金を募ったことも新たに有罪とされました。
朝鮮日報は、社説で、尹美香を厳しく断罪しています。
二審で執行猶予付き懲役刑、議員失職では犯した罪の100分の1も償えない尹美香【9月21日付社説】
補助金不正受給は、具体的には「人件費を粉飾して6500万ウォンの国庫補助金を受け取った」こと。
元慰安婦の葬儀費名目で違法に寄付金を募ったというのは、金福童(キム・ボクトン)さんに対する弔意金1億3000万ウォン(約1450万円)を個人名義で不当に募金し、無関係の用途に使ったこと。
「無関係の用途」というのは、「カルビを食べ、足マッサージ店、動物病院、菓子店、コーヒーショップで使った」というもの。
金福童さんは、尹美香を記者会見で告発した元慰安婦、李容洙(イ・ヨンス)と並んで、挺対協(現正義連)がさかんに利用してきた人物。
金福童は2019年に亡くなり、その生涯は映画にもなりました。
「不幸を乗り越えたキム・ボクトンさんの人生、同情ではなく『旗』に」(『ハンギョレ』2019年8月10日)
映画封切り時の舞台挨拶には、尹美香も出てきて、
「ハルモニが最後の病床で遺言のように『私は希望をつかんで生きる』という言葉を残されたが、それは人に対する希望であり、活動家に対する信頼だったと思う」
「金福童さんは亡くなったが、今回の映画を通じて、慰安婦被害女性たちが亡くなっても私たちは慰安婦問題の解決に向けてともにするという希望を与えることができれば」
などと語ったそうです。
その裏で、金福童さんの「弔意金」(約1450万円)を尹美香名義で集め、カルビを食べたり、足マッサージをするのに使っていたというわけです。
尹美香は判決後、ただちに上告。大法院(最高裁)で判決が確定するには少なくとも数か月かかるとされます。
大法院で有罪が確定すれば、議員資格が剥奪されますが、国会議員の任期は来年4月までなので、議員任期の4年をほぼまっとうすることができます。
一方、国会で「逮捕同意案」が可決され、裁判所で令状審査が行われていた李在明(イ・ジェミョン)共に民主党代表は、今日、審査結果が発表され、裁判所は、検察が主張するような「証拠隠滅」のおそれはない、として、逮捕状請求を棄却しました。
これまた、意外な結末と言わざるを得ません。
尹美香と李在明は、ともに逮捕を請求されながら、国会議員の「不逮捕特権」で守られてきた、「同病相憐れむ仲」。
「逮捕同意案可決」で混乱と分裂が予想されていた共に民主党は、「逮捕状請求棄却」で息を吹き返し、今度は与党国民の力が守勢に回りそうです。
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