久しぶりに高田馬場のスィゥー(スウェー)に行きました。
先客は若い男性客一人。こちらも一人だったので、「よろしければご一緒に」ということになりました。それぞれが頼んだものをシェアしたので、同じ料金で二倍楽しめました。
「よく来られるんですか」
「いえ、初めてです。最近、こっちで働くようになって、前を通るたびに気になっていたんです」
「ミャンマーはビールがおいしいんですよ」
「へえー」
いつものように「ミャンマービール」を注文しようとすると、ご主人が、「別のもありますよ」といって出してきたのがダゴン。
「こちらは度数がちょっと高いんです」
「えっ? もしかしてダブルストロングですか」
これまで、いろいろなミャンマー料理屋のメニューで、アルコール度二倍の「ダブルストロング」というビールを見たのですが、いつ、どこで注文しても「品切れ」だった、幻のビールです。
「いえ、それとは違う会社です。ダゴンはヤンゴンの昔の名前です」
よく見ると、ダゴンの横にエキストラストロングとあって、アルコール度は8%で、濃厚な味わい。これはこれで満足できます。
そのうちに、男性の4人客、女性の2人客が次々に来て、ほぼ満席になりました。すると、2階から女の子が降りてきて、お店を手伝い始めた。たぶん主人ご夫婦の娘さんなのでしょう。小さいときから日本で生まれ育ったとみえて、日本語はネイティブとかわらない。高校1年生だそうです。そのあと、小学生くらいの男の子がゲーム機を片手に降りてきたのが、息子さんのようです。
私たちは話が弾み、ビールを何本も空けるうちに、トイレも頻繁になる。トイレは二階なのですが、階段を上がって廊下の奥のトイレにいく途中、衝立の右側は、ふつうの居間のような作りで、そこで息子がテレビゲームに集中していました。二階はもしかしたら、住居なのかもしれませんが、お客さんが多いときには、この居間にも客を入れるようです。
「そろそろ店をかえましょうか」
「そうですね」
向かったのはスィゥーからほど近いシュエ・オー。カラオケのあるミャンマー・レストラン(バー)です。
この店での記憶が途切れていますが、最後は名刺を交換し、またいつかいっしょに飲みましょうということになったのでした。
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