次のタイ出張時、少し足を伸ばしてミャンマーに行くことにしました。
ミャンマーの入国にはビザが必要。簡単な視察なので、観光ビサで行くことにしました。
まず、ネットで航空券を手配。最近はいろいろな航空会社が乗り入れていますが、エアアジアがいちばん安い。バンコクとヤンゴンの往復で1万5千円ぐらいです。ただ、いつも利用しているスワンナプーム空港ではなく、ドンムアン空港であるところが少し不便。航空券を予約すると、「ホテルも予約しますか」というメッセージが出たので、そのままホテルもとりました。
近年、ヤンゴンでは世界的なホテルチェーンをはじめ高級なホテルの建設が急ピッチで進んでいますが、古くから市内の中心部にあるホテルにしました。古いけれどもインターネット完備とあるので、不便はないでしょう。
(タマダーホテルか。普通っぽい名前だな)
実は、タイ語に「タマダー」という言葉があって、意味は「普通の」。以前、日本からの出張者に玉田さんという人がいて、「こちらはタマダさんです」と紹介すると、タイの人たちがドッと受けたという話を聞きました。
ミャンマーのタマダーホテルの名前の由来がタイ語かどうか(たぶん違うでしょう)わかりませんが、値段的にはたしかに「普通のホテル」。航空券と一泊セットで2万円というのはとてもリーズナブルです。
フライトとホテルを決めてから、ネットでダウンロードしたビザ申請用紙に記入し、大阪・本町(ホンマチ)にあるビザセンターに行きました。
雑居ビルの一画にあるビザセンターは、こぢんまりしていて、私が行ったときは日本人男性が一人で受付と全業務をこなしていました。
「FDというのはどこの航空会社でしたっけ?」
「エア・アジアです、タイの」
「ああ。ホテルはタマダか。一泊だけですか」
「はい、タイに行くついでにちょっと寄ってみようと思って」
「もう少し長く行けばいいのに」
「次はもっと長く行きます。ところで、関西にミャンマー人って多いんですか。ミャンマー語を教えてくれる人を探したいんですが」
「関西にミャンマー人はほとんどいません。留学生も含めて50人ぐらいじゃないでしょうか」
「そうなんですか」
「大阪に来ても、しばらくするとみんな東京に行っちゃうんですよ。技能実習生として来日して、途中で行方不明になっちゃう人も多くて、目下、それが悩みなんですよ。そういうのが結局、不法滞在になっちゃうから」
ビザの申込に来て、こんな苦労話を聞くとは思いませんでした。
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