大谷選手が記者会見(声明)で、「信頼していた通訳(水原)に裏切られ、嘘をつかれ、金を盗まれた」ことを明らかにしました。
この声明内容の検証や、より詳細な情報については、今後、捜査が進展する中で、おいおい明らかになっていくでしょう。
今回の事件は、言葉が通じないアメリカで一人暮らしをしていた大谷選手が、通訳に頼りきって、本来教えてはいけない情報を共有してしまったことに起因しているのだと思います。
通訳の水原氏が、もともと悪い意図をもって大谷に近づいたというわけではなく、通訳だけのはずだったのに、大谷の公私の生活に深く関わり、誰にも知られずにお金を動かせる状況に置かれ、つい出来心で手を出してしまった。「ギャンブル依存症」もあって、一度やりだすとエスカレートして、ついに6億数千万円の窃盗という巨大犯罪になってしまった…
というところではないでしょうか。あくまで想像ですが。
これは会社も同じこと。
責任者が現地語を解せず、通訳を通さなければ何もできない、という状況は、韓国のようなマイナー言語の国ではありがちです。
通訳は、たとえば採用面接や人事面接など、業務を通して「機密情報」に接する機会がある。通訳の契約時に「守秘義務」について念を押しておくことが大切ですね。
専門の通訳を置いている場合はまだいい。日本語の堪能な現地幹部社員がいて、通訳を兼任しているというようなときが危ない。日本人責任者にわからないように、会社の金を私的に流用したりする。「横領」ですね。
私が韓国にいたとき、日本に長く留学し、日本語がペラペラ、韓国でサムスン物産にいたという韓国人を雇用したことがあります。通訳がうまいだけでなく、頭がよく、人当たりもいい。ついつい仕事を任せきりにして、横領事件を起こされ、懲戒解雇しました。
日本語がうまい人が全員通訳が務まるかというと、そうではない。翻訳と違って、通訳は特殊技能です。重要な場面であがらないという「度胸」が必要ですし、記憶力も必要。逐次通訳(同時通訳ではなく、かなり長い話をまとめて通訳する)の場合、短期記憶の能力が要ります。
彼の場合、短期記憶力が抜群で、1分以上の話も、メモもせずに、訳しもれなく通訳できました。
彼はまた、カメラアイの持ち主でもありました。カメラアイというのは、文書などを、写真をとったように記憶することができる能力です。
たとえば電話番号のメモを、チラ見するだけで覚えてしまう。
この能力が、悪事に生かされたのかどうかは定かではありません。
報道によれば、水原氏は、大谷の通訳をするとき、メモをとらなかったそうです。短期記憶力がすぐれていたのでしょう。
通訳者が犯罪予備軍であるということではありません。ただ、通訳は機密情報に接する機会が多く、犯罪への誘惑が多い立場だというのは確かです。
大谷事件を他山の石として、通訳に対する「情報管理」を見直す企業も増えるでしょう。
この声明内容の検証や、より詳細な情報については、今後、捜査が進展する中で、おいおい明らかになっていくでしょう。
今回の事件は、言葉が通じないアメリカで一人暮らしをしていた大谷選手が、通訳に頼りきって、本来教えてはいけない情報を共有してしまったことに起因しているのだと思います。
通訳の水原氏が、もともと悪い意図をもって大谷に近づいたというわけではなく、通訳だけのはずだったのに、大谷の公私の生活に深く関わり、誰にも知られずにお金を動かせる状況に置かれ、つい出来心で手を出してしまった。「ギャンブル依存症」もあって、一度やりだすとエスカレートして、ついに6億数千万円の窃盗という巨大犯罪になってしまった…
というところではないでしょうか。あくまで想像ですが。
これは会社も同じこと。
責任者が現地語を解せず、通訳を通さなければ何もできない、という状況は、韓国のようなマイナー言語の国ではありがちです。
通訳は、たとえば採用面接や人事面接など、業務を通して「機密情報」に接する機会がある。通訳の契約時に「守秘義務」について念を押しておくことが大切ですね。
専門の通訳を置いている場合はまだいい。日本語の堪能な現地幹部社員がいて、通訳を兼任しているというようなときが危ない。日本人責任者にわからないように、会社の金を私的に流用したりする。「横領」ですね。
私が韓国にいたとき、日本に長く留学し、日本語がペラペラ、韓国でサムスン物産にいたという韓国人を雇用したことがあります。通訳がうまいだけでなく、頭がよく、人当たりもいい。ついつい仕事を任せきりにして、横領事件を起こされ、懲戒解雇しました。
日本語がうまい人が全員通訳が務まるかというと、そうではない。翻訳と違って、通訳は特殊技能です。重要な場面であがらないという「度胸」が必要ですし、記憶力も必要。逐次通訳(同時通訳ではなく、かなり長い話をまとめて通訳する)の場合、短期記憶の能力が要ります。
彼の場合、短期記憶力が抜群で、1分以上の話も、メモもせずに、訳しもれなく通訳できました。
彼はまた、カメラアイの持ち主でもありました。カメラアイというのは、文書などを、写真をとったように記憶することができる能力です。
たとえば電話番号のメモを、チラ見するだけで覚えてしまう。
この能力が、悪事に生かされたのかどうかは定かではありません。
報道によれば、水原氏は、大谷の通訳をするとき、メモをとらなかったそうです。短期記憶力がすぐれていたのでしょう。
通訳者が犯罪予備軍であるということではありません。ただ、通訳は機密情報に接する機会が多く、犯罪への誘惑が多い立場だというのは確かです。
大谷事件を他山の石として、通訳に対する「情報管理」を見直す企業も増えるでしょう。
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