犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

バンコク便り~食事など

2010-02-20 23:13:20 | バンコク便り
 韓国出張から1週間後,今度はバンコクです。

 厳寒から酷暑の国へ。タイでいちばん暑い季節は4月で気温は40度近くに達するそうですが,2月も後半になると相当暑くなる。夕方空港に着いたときは32度でした。

 空港に迎えにきてくれたホテルのリムジンの中で出された冷たいおしぼりが心地よい。ホテルはラチャダー通りにあるスイソテル・ル・コンコルド。高級ホテルだけれど,今は円高なので一泊1万円ほど。

 部屋に入ると,果物の盛り合わせがサービスで置いてある。バナナにみかん,それに日本では見かけないピーマンのようなリンゴのような果物は,チョンプー。おいしそうだけれども,実際に食べてみるとあまり味がない。最近は,手をつけません。

 初日は仕事はなし。同行の日本人出張者と夕食におつきあいしてくれるタイ人女性社員の3人で,ホテルの向かいにあるカニ料理が名物の店に行きました。

 この店はこれまでも2度来たことがあります。廊下には政府の要人が来たときの写真が貼ってあり,小泉元首相の写真もありました。店もきれいで,価格もそれなりに高い。

 お決まりのプーパッポンカリー(カニのカレー煮),エビの塩焼き,それにスズキの蒸し物。ビールはシンハーです。

 ふだん池袋あたりで食べ歩いているタイ料理の店とは一味違う本格タイ料理(といってもタイ式中華だが)に満足しました。

 店を出ると,外の暑気と,飛行機の長旅(6時間半)の疲労と,2時間の時差による眠気で,酒を飲む気力がなくなりました。女性職員を返したあと,水を買いにコンビニを探す。

(確かこっちのほうにセブンイレブンがあったはずだが)

 パーラー(タイ式ソープ)の怪しいネオンの角を入るが,それらしき店は見当たらない。細い路地に入って,やっとよろず屋風零細食料品店を見つける。冷蔵庫からミネラルウォーターを2本とり出して

「タオライ?」(いくら?)

「シプシーバーツ」(14バーツ)


 2本分,30バーツを出すと,おじさんがニコニコしながら10バーツを返す。2本で14バーツだそうだ。日本円で45円ほど。

 安い!

 ま,水だからこんなもんか。ついでにビールとつまみも買いました。


 二日目の昼は,オフィスのあるビルの中にあるフードコート。前回の出張時には,新築ビルにまだテナントが少なく,フードコートは開店していませんでしたが,テナントも少しずつ埋まってきたのでしょう。暑さの中,ビルの外に出なくていいので助かります。

 タイ人は概して少食です。一人前の量が少ない。ブラジルやスペインの膨大な昼食に比べると,3分の1ぐらいです。それで,私はいつも二人前頼む。

 今回は,カオマンカイ(鶏油飯)と餡掛け揚げ麺。

 カオマンカイはタイの代表的なご飯もので,鶏のスープで炊いたご飯の上に,蒸し鶏がのっていて,濃いめのタレをかけて食べる。シンプルですが味わい深い一品です。

 餡掛けの麺のほうは,バミー(中華麺)を揚げたものの上に,アヒルの煮込み餡掛けを掛けたもの。

 われわれ二人が,ともに二人前ずつ食べていると,通りがかりのタイ人がほほえみます。

 微笑みの国,タイです。

 そして,二人前で70バーツは,200円ちょっと。この安さには,こちらも思わず微笑んでしまいます。

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