犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

フィリピンへの国際郵便

2020-02-08 23:44:32 | フィリピン
 私たちが夫婦でフィリピンに行ったとき、『地球の歩き方』の最新版と、『旅の指さし会話帳14フィリピン』を持っていき、重宝しました。

 三女の彼氏(ダニエル)とお母さんは、イラストとタガログ語と日本語が併記されている『指さし会話帳』を手に取って、とても興味深そうに見ていました。

「この本いいわね。私も日本語を勉強しようかしら?」


というので、この本を置いていくことにしました。

「しまった、渡し忘れた!」

 帰国後、トランクの中に、この本がありました。

 さっそく娘に連絡しました。

「本、郵便で送るよ。どうせだから、ついでに送ってほしいものある?」

「ありがとう。でも、送るときは気を付けてね。中身が高いと思われると、税金がかかるから」

 実は娘はEMS(郵便局の国際郵便)で苦い思い出があるのです。

 二度目のフィリピン留学の直前、自分の服の断捨離をしていて、もう着ない服を「捨てるのはもったいない。ダニエルの妹たちが着るかもしれない」と思って、段ボール1箱の古着を送ったのですね。

 送るとき、インボイスを書かなくてはならず、そこに荷物の価値を金額で書き込む欄があったそうです。

「古着だから、無価値に近いんだけど…」

「紛失した時に、補償してくれるうじゃない? 高く書いておけば?」

「20着以上入ってるし、買ったときの値段なら、10万円超えるよ」


 それで、金額を10万円と書いたのが、あとで後悔することに。

 フィリピンの税関で止められてしまったのですね。そして、通関するには33,000円の税金を払わなくてはならないというのです。

 「えーっ、捨てようと思ってたものを、11,300円の郵送料をかけて送って、さらに33,000円! あの古着に44,300円の価値ないよ!」

 結局、娘は送料を古着と送料を捨てる決意をし、荷物を受け取りに行きませんでした。

 数週間後にまた税関から連絡があり、「取りに来ないなら、没収して、品物はオークションで換金することになる」とのこと。

 情報通に聞くと、税関職員がオークションにかけ、すかさず仲間たちがせり落とし、売り上げも品物も、税関職員のお小遣いになるんだとか。

 今回、私が送ったのは、地球の歩き方、指さし会話帳、娘に頼まれたTOEIC攻略本、サランラップ、日本製のキッチンタオル、それにお茶漬けのもと。しめて1万円にもなりませんでしたが、段ボールひと箱なので、郵送料は5千円以上。

 でも、今回は税関に引っかかることもなく、無事に娘の手に届きました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サイバーテロ対策 | トップ | 朴教授支援者の会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

フィリピン」カテゴリの最新記事