次に土地。 土地が日帝により収奪されたという事実はない。 「収奪神話」が初めて現れたのは,1955年の李在茂の論文だが,これは個人的な信念に基づく推論であり,実証的な根拠は何も挙げられていない。しかしこの神話は1962年にある国史教科書(検定教科書)に載り,1974年に教科書が国定化されると,国定教科書に「40%収奪説」が掲載されて定説となった。 朴正煕の「維新政府」による「民族主義」が吹き荒れ . . . 本文を読む
韓国の国定教科書に描かれている日帝による「収奪」は,「土地調査事業によって土地を収奪した」「生産された米の半分を奪った」「650万人の朝鮮人を戦線,工場,炭鉱へ強制連行し賃金も与えず奴隷のように酷使した,その中には朝鮮の乙女たちが挺身隊という名目で日本軍の慰安婦とされ,その数は数十万人に達した」などである。 このような教科書の内容は事実ではない。まったく事実に反しているもの,似たような事実はあっ . . . 本文を読む
李朝はなぜ滅んだのか。 これまで模範解答とされていたのは,韓永愚(ハン・ヨンウ)教授の「善良な主人」論だ。李朝の文化とモラルは美しい宝石にも似たものであり,李朝の文民政治はすでに西欧の近代民主主義とかわらない水準に達していた。このような「善良な主人」の国に,ある日「凶暴な盗賊」が乱入してきた。日本である。盗賊に対して戦うのは,武を重視する野蛮人たちがやることである。 李朝はあまりに善良だったため . . . 本文を読む