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追い風用意




高等学校の古典の先生は、非常に高齢の典雅な女性だった。
彼女は例えば厳格な校則を(どうでもいいことじゃない?)と思っているような雰囲気があり、ふるえるような声は今でもわたしの耳に残っている。


「追い風用意」
「追い風用意か...」


あれから何十年経っただろう。


わたしはその頃から20年以上もChanelのCristalleを愛用している。
Annick GoutalのQuel Amour!とCe Soir Ou Jamaisもたまに使うが、ほとんどいつもCristalle。


一方で夫はボトルを使い切るたびに新しい香りを買う。デオドラントもボディ・シャンプーもアフター・シェイブもすべて!買い替え。2度と同じものを買うことはない...今までのところ。
Van CleefのZanziberあたり、(Zanziberは思い出の土地なので増々に思いを馳せてしまうのかもしれない)好きだった。

で、今回はHermesのTerra d' Hermes。
これがまたええ匂いで~。





フィレンツェのアトリエで求めた
ジャガードの古布製のかぼちゃのクッション。

彼はTerra de'Hermesをこれに少々振りかけるとわたしの隣に置き、
出張へ旅立った。



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