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Brugge Style
ロンドン・コロシアムへ初詣 le corsaire
初詣に三社参りをする地域が西の方にあると聞いた。
わたしもあやかろう。
昨夜はイングリッシュ・ナショナル・バレエ『海賊』鑑賞で、ロンドン・コロシアムへ。
これが二社目。ミューズ拝ということにする。
バレエやオペラ、クラシックのコンサートやリサイタルに年間60回以上出かける(今、すでにとってあるチケットをざっと数えてみたら、6月までで30枚以上あった)。
特にイングリッシュ・ナショナル・オペラのパトロンの末席を汚しているので、ロンドン・コロシアムの扉をくぐるのは相当な回数になる。その中でもその年最初の演目を鑑賞するときは、やはりあらたまった気持ちになる。
イングリッシュ・ナショナル・バレエの『海賊』、話の筋立ても、踊りも、音楽も、舞台装置も、衣装も、登場人物も、すべて華やかで楽しく、美しい。
オリエンタリズムだとか、女性蔑視だとかいったん括弧の中に入れ、昔はこういう筋書きを元に舞台芸術が成立したのだということを楽しむ。
Alina Cojocaruがキャンセルになったのは残念だったが、特に海賊の首領コンラッド役のFrancesco Gabriele Frolaや、その仲間のビルバント役のErik Woolhouse、加瀬栞さんがすばらしかった。音楽性に優れ、透明感があり、強く優雅で狂いもなく正確で、新春のきりりとした空か風のようだった。
観客席からは絶叫のような喝采が連続。
間延びの一瞬もない、最初から最後まで練られた舞台だった。
わたしの座席のすぐ近くに魔法使いのガンダルフ師が。声をかけた人たちとにこやかにセルフィー撮影しておられた。
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