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Brugge Style
ロイヤル・オペラ・ハウスへ初詣 sleeping beauty
三社参りの三社目は...
ロイヤル・オペラ・ハウス。
昨夜はロイヤル・バレエ『眠れる森の美女』だった。
主役は名コンビMarianela NunezとVadim Muntagirovで、歓喜が会場に轟き、盛り上がりまくって三社参り最後の祝祭にふさわしい夜だった。
ロイヤル・バレエの『眠れる森の美女』の振り付けはプティパをベースにFrederic Ashton, Anthony Dowell, Christopher Wheeldonの手が加わっている。
何と言えばいいのかな...シロウト判断で誤解を招く言い方をすれば、主役の踊りには下手な人が踊ると振りがスカスカに見える部分が多い。よく言えば、空間をぎちぎちに埋めてしまわない余白が十分にあり、それこそが風流を醸し出す。
その変になりうる間の余白部分をドタバタしないように埋めてこそのプロだと思うのだが、さすがのMarianela Nunez、余白の活かし方がほんとうにうまくって唸ってしまった。
オーロラ姫登場からローズ・アダージオ、喜びと恥じらいと誇りに輝く姫の姿そのもの。何かが胸から込み上げてくる。
また、Vadim Muntagirovの美しさがどこから来るのか、今回のフロリムンド王子役を通して少し理解できたような気がした。
優雅とはつまり抑制と自制なのであるな! と。
普通の人間でも、優雅な人とはつまりコントロールと抑制が効いている人のことだ。その逆が「ぶっちゃけ」である。
彼は綺麗なだけでなく、しかもあの包容力。包容力があふれているMarianela Nunezをさらに包むような。ただものではない。
リラの精の金子扶生さんの高貴さ、気高さが昨夜もただごとではなかった。リラの花の清らかで上品ないい香りが漂ってきそうなほど。
姿形の美しさだけでも世界中のどんなバレエダンサーよりも美しい!
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