goo

ブルージュ・チョコレート




今週もブルージュは20度以上になるそうだが(ゲントの友達は28度だと言っていた!)、先週もこんなに素敵な秋晴れだった。


先週末はベルギーでは地方選挙があった。
市民の選挙への関心は高く、投票棄権には罰金が科される。

そのお祭りの状況をテレビで見ていて一番おもしろいと感じたのは、ブルージュのショコラティエ、チョコレート職人の話だった。

ご存知にようにブルージュはチョコレート産業が盛んで、品質も有名だ。街にはチョコレート屋が軒を並べ、甘い香りが道に漂ってくる。

チョコレート職人さんいわく、最近は観光客相手に「ブルージュのチョコレート」と看板をあげた店が乱発され、しかし粗悪品が売られたり、ブルージュで生産されてさえいないチョコレート、さらにはチョコレートには関係のない土産物が同列で売られているのは遺憾なことだ。
ブルージュの「ほんものの」ショコラティエはクオリティを守るため、パルマハムやシャンパーニュのような規制を求める、という話だった。

つまり、どんな品質のチョコレートを売るかはその店の方針により、客も当然どの店で買うかを選ぶことはできるが、「ブルージュのチョコレート」を名乗るためには一定のルールを設けた方がいという話らしい。

実際、店の奥で手作りしたチョコレートを販売する店というのは昔に比べても減っていると思う。


ブルージュは観光都市である。ベルギー人にとっては「最も住みやすい街」に選ばれるなど住みやすい街でもあるようだ。長い目で見るならば、半期で出る利益よりも今後何十年先も「ブルージュ」ブランドを守れるのかどうかを考え、一定のルールがある方がいいのかもしれない。

そうすることの不利益というのがちょっとわたしには考えつかないのだが、いかがでしょうか。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ウィーン・ブ... bruegel in vi... »