今日は保育園の保護者会総会がありました。
一通りの総会議事終了後、コーヒーを飲みながらの雑談から、子育ての悩みについての話が盛り上がりました。
私も、このブログで書いていることや、これから書こうと思っていることなどを話しする機会になったのですが、他の保護者の方も似たようなことを実践されているという話を聞かせていただき、心強く思ったものです。
その話題の中から、一番重要なことだけれどまだ書いていなかったことをひとつ。
指示・強制するのではなく、「こうして欲しい」という自分からのメッセージで伝えるということ。
朝、急いでいる時に子どもがなかなか準備を進めてくれない。
「早くしなさい!」
「はよしろ!!!」
「遅い!グズ!」
あるいはもっときつい言葉で急ぐことを強要してしまいます。
こちらにも予定があるし、保育園に子どもを通わせているご家庭ならお母さんも働きに出ていることがおおいでしょうしね。
時間は限られているから、急いでもらうしかない。
子どもからするとどうでしょう。
お母さんを困らせてやろうとゆっくりしている?
ほかにやりたいことがあるから、後回しにしている?
子どもなりに、一生懸命用意しようとしている?
全部が全部とはいいませんが、子どもなりに一生懸命なことがあるんじゃないでしょうか。
大人と同じペースで動いて欲しいというこちらの希望もあるのですが、子どもには子どものペースがあったりします。
そういうときに、少し違った言い方で伝えることは出来ないでしょうか。
大人同士の関係でも「○○しろ」と強制されるのは苦痛です。
逆に、言うこと聞いてやるもんか、と逆らいたくもなりますよね。
そこで「私は、○○して欲しい」という伝え方はどうでしょうか。
先ほどの朝の場面でしたら「お母さんは、急いで欲しいんだけどな」と。
もう少し丁寧にするなら、「あなたはあなたなりに急いでいると思うけど、私はもう少し急いで欲しいし、そうしてくれるとうれしい」という言い方です。
まず、子どもなりにやっていることを認めてあげる。
こうして欲しいというメッセージを伝える。
そうすればうれしいという感情を伝える。
大人の関係だと単純にはいかないかもしれませんが、子どもにとっては「こうすればおかさんはうれしいんだ」という情報をもらったら、「うれしいと思って欲しい」という自分から動きたい衝動にかられると思います。
自分の感情を吐き出したいことと、自分の思いを伝えてわかってもらうということは違うんですが、そのことは別の機会にするとして、自発的に動いてもらうための近道は、こうして伝える・伝わるということが重要だと思っています。
私が、こうして欲しいというメッセージを伝える。
もう少し例を挙げましょう。
「片付けなさい」ではなく「お母さんは、片付けて欲しいと思ってる」
「全部食べなさい」ではなく「全部食べてくれたらうれしいな」
普段、時間に追われているときにはなかなか難しいものですが、心がけてみてください。
もちろん、すぐにできないからと言って自分を責めないでください。
いくら後悔してもすでに終わっていることですので取り返せません。
できなかった時は「あぁ、出来ていなかったな」という今の状態の確認に留めて、次の機会には、ね。
親子コミュニケーション 0 「序章」
親子コミュニケーション 1 「同じ目線」
親子コミュニケーション 2 「ありがとう」
親子コミュニケーション 3 「きれい」
親子コミュニケーション 4 「しつけ 暴力 虐待」
親子コミュニケーション 5 「呼び方」
親子コミュニケーション 6 「見本を示す」