前回、伝えるという過程で
>伝えたいことを一つ話したら「ここまででどう思う?」と聞いてあげる。
ということを書きました。
この「聞いてあげる」っていうのはすごく大事なことです。
いままでいくつか心がけを書いてきましたが、どれにもつながりますし、もしかしたら一番大事なことがこの「聞いてあげる」って事かもしれません。
子どもって話したがりです。
保育園・幼稚園であったこと、公園であったこと、テレビで見たこと…
興味を持ったことを口に出したくて仕方ありません。
でも、こちらはどうか…子どもと一緒にいる時間って、仕事から帰って家事に追われている時間じゃないでしょうか。
「ごめん、忙しいから後にして」
一度くらいならやさしく返しますが、子どもがしつこく言ってくると
「うるさい、後にしなさいっていってるでしょ!」
という経験はありませんか?
こういうことが繰り返されると、いつしか子どもは
「話したらダメなんだ」
と、心を閉ざしていき、会話の少ない家庭になっていくかもしれません。
じゃあじっくり聞いてあげられるかというと、こどもの話したいことって整理されてませんし、何が言いたいのかわかりません。
大人の感覚で、理解する聞き方では難しいと思います。
そういうときのちょっとしたコツがあります。
ひとつは「うなづき」
話の区切り目に、「うん」という言葉を入れてあげることで、「聞いてもらえている」と思います。
あのな~(うん)今日な~(うん)先生がな~(うん)誉めてくれはったん(ふーん)
これだけでも違いが出てきます。
なんなら、家事をしながらでも、この「うなづき」だけならできますし、子どもにとっては話甲斐があるでしょう。
もうワンステップ進むなら、最後の出来事を受け止めてあげる。
誉めてくれはったん(ふーん、誉めてくれはったんや)
もうひとつ、気持ちを表す言葉が出てきたら、それを繰り返してあげると、すごく聞いてもらっている気持ちになります。
あのな~(うん)今日な~(うん)お絵かき頑張ったんやけどな(うん、頑張ったん)うん、そしたら先生がな~(うん)誉めてくれはってすごくうれしかった(ふーん、うれしかったんや)
このとき、同じ言葉で返してあげるのが良いです。
「うれしかった」には「うれしかった」
「かなしかった」には「かなしかった」
じつは、このことを心がけていけば、子どもにとって「聞いてもらってる」と思える効果があるだけではなく、あなた自身の「聞き方」が上手になってくるはずです。
このことは、いずれじっくり書いていこうと思いますが、まずはちょっとした心がけとして。
親子コミュニケーション 0 「序章」
親子コミュニケーション 1 「同じ目線」
親子コミュニケーション 2 「ありがとう」
親子コミュニケーション 3 「きれい」
親子コミュニケーション 4 「しつけ 暴力 虐待」
親子コミュニケーション 5 「呼び方」
親子コミュニケーション 6 「見本を示す」
親子コミュニケーション 7 「私メッセージ」
親子コミュニケーション 8 「伝える」