コトバヲツグムモノ

「口を噤む」のか「言葉を紡ぐ」のか…さてどちらの転がっていくのか、リスタートしてみましょう。

悲観するだけじゃないと思うよ

2011-05-24 01:57:30 | 日常雑感

先日、ネット上で見つけたニュースをもとにmixiというところで話題(日記)にしたところ、いくつか反響のコメントがあった。

その日記を書いてから、5分と経たないうちに200人以上のアクセスがあった様で、結構多くの人が興味を持ってる話題なんだな。

 

日本では子育て費用や働く環境などへの不安から、すでに子どもを持つ人が2人目以降の子どもを持つことをためらう傾向が強いことがわかった。

YOMIURI ON LINE

 

 

このニュースに対するコメントの多くは、子育てにお金がかかることを嘆き、政府の無策ぶり(あるいはKYな政策)に憤り、不安を語っている。

 

私自身が、4人の子育てをしていることや、お金では得られない喜びもあることを語ると、何人かの方が賛同してくださった。

 

4人の子どもそれぞれが性格が違い、それだけでも楽しい。

いや、楽しいことばかりじゃなく、怒らされたり、悩まされたり。

でも、喜怒哀楽を刺激してくれるこの子らがいなければ、人生はもっと面白くないものになっていただろう。

 

 

などとここ数日考えているのだが。

 

しかし、経済的なことを考えると、大変なのは確かだ。

同じ収入レベルだとしたら、独身貴族の友人はもっと趣味や遊びにお金を使えているだろうし、子どもがいない友人は夫婦での時間や旅行などにお金を使えているだろうし、子どもの少ない友人はもっと一人の子どもにお金をかけたり遊びに行ったり…

 

と、ついつい他を基準に考えてしまう悪い癖が出る。

他人と比べてため息をつくのは仕方ないことなのかもしれないが。

わたしから見たら夢のような生活をしている人でも、それで満足しているかというとそうではないらしい。

欲というのはきりがない。

 

そう思えば、2500年前に、王子として華やかな生活をしながら、その現状に満足できずに「どんなにその一瞬が楽しくとも”苦”からは逃れられない」と、家を捨て家族を捨て、目覚めの道を目指した人がいた。

 

そんなおしゃか様のような境地にはなれないが(笑)

 

 

わたしから見たら楽しそうに思える独身貴族も、子どものいない人も、子どもの少ない人も、すでに子育てが終わった人にも、それぞれに苦しみがあり、果たされない欲がある。

 

そんな満たされない思いをどうするのか。

 

「そんな自分だけど、もっと大変な人もいる」と、上を見ずに下を見てごまかす方法もあるだろう。

「いや、これは本当の私じゃない。これからもっといいことがあるさ」と、将来に希望を持って今をやり過ごす人もいるだろう。

「今の状態が、これでしか得られない結果につながるさ」とポジティブに考える人もいるだろう。

「理想ではないけれど、今の状態は今の状態で、これが私」と”今・ここ・わたし”を受け入れていく人もいるだろう。

「幸せな奴にも、きっと不幸は訪れるさ」と、他を呪う人もいるだろう。

 

どれが良くてどれが駄目ってことはない。

私を見てみると、こんないろんな思いが時によって現れたり消えたりしている。

うん、欲の世界から抜け切れられんなぁ。

 

 

不安はあるかもしれないけれど、「もうひとり子どもがいたらなぁ」って気持ちがわいてきたら、それにしたがっても良いと思うよ。

「今、わたしはどうしたい?」って問いかけを、じっくりと時間かけて向き合ってみるのは大事なことだと思うから。


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