生涯学習の部屋

資格取得数241。6つの修士と18の学士と2つの短期大学士。MBAサラリーマンの生きがい発見生涯学習奮闘記。

経営学部に思う。

2009年12月27日 06時53分43秒 | ちょっと立ち止まって・・・
昨日の新聞広告に「マイケル・ポーター」が出ていた。法政大学経営学部創設50周年を祝う広告である。

今でこそ、経営学部や私が卒業した産能大の経営情報学部なんてのはざらにある。そもそも、MBAは経営学修士(あるいは経営管理学修士等)であり、「経営」がなくては始まらない。

では、日本で最初に経営学部ができたのはどこの大学だろうか・・・そのことをふと思い出した。

日本で最初に経営学部ができたのは、実は関東の大学ではない。関西にある「神戸大学」である。なぜ、この話を思い出したかというと、「経営学部」という名前をつけることへの「こだわり」が気に入っているからだ。

当時、世の中は「商学部」という呼称が支配していた。それは、どちらかというと、会計的な世界というイメージがあるものだが、世界の流れは「経営学部」というものとなっていた。それを、神戸大学の先生は察知しておられ、「商学部」ではなく、「経営学部」にしようということとなった。

しかし、世の中には「経営学部」という学部はなかったし、神戸大学の伝統ともいえる(神戸大学は元神戸商業大学)「商学」をなくしていいのかとう抵抗にあうわけで・・・教授会の投票の結果、僅差で日本初の「経営学部」が誕生したという秘話がある。現在のMBAの隆盛や経営関係の学部が山のようにできていることを振り返ると、この時の教授会の選択は先見の明があるといわざるを得ない。

また、東の一橋に対して西の神戸といわれることがあるが、それは、日本最初の官立高等商業学校である東京高商(現一橋大学)に続く、2番目の官立高等商業学校だからだ。「どうして東京に対して、大阪ではなく神戸なの?」という疑問も湧くが、誘致の際、大阪と神戸で誘致合戦が繰り広げられ、最終的に衆議院本会議にかけられ、わずか1票の差で神戸に誘致が決定されたそうだ。

私のつたない説明では「わからない」方は、神戸大学経営学部のHPを参照ください。
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