昨日の晩御飯は味噌カツ定食。
名古屋に来てから393食目の味噌カツ。名古屋に単身赴任してから1693日目の晩餐。4.3日に一度味噌カツを食べている計算となります。ちなみに、名古屋以外の地で宿泊した日にちが315日あります。それを除くと、更に、名護屋における味噌カツの頻度は高くなります。加えて、自分ルールで「冷凍食品の味噌カツ」及び「スーパーの総菜の味噌カツ」はカウントの対象外としています。お店で職人がつくった味噌カツのみをカウントしております。
このように、頻繁に味噌カツを食べている私も、その昔は、味噌カツを「悪魔の所業」「とんかつに対する冒涜」「邪教の教典」などと蔑んでいました。まるで天動説と地動説ぐらい、あるいはダーウィンの進化論を認めないくらい。四箇格言でいうなら、「みそ串亡国、みそ天魔、味噌カツ無間、味噌国賊」って感じ。
とはいえ、これは印象による誤解。熟成された濃厚とんかつソースを信奉するあまり、味噌を排他的対象として誤認しているにすぎません。それほど、名古屋における味噌とは、食材における最高峰、いや完成形を維持しているのです。
にもかかわらず、味噌カツを食べた人の評価はいま一つ。理由は簡単、美味しい味噌カツを食べていないから。もし、これから名古屋に来るならら、だまされたと思って味噌カツを食べてほしい。ただし条件があります。例えば、食べログの「名古屋のとんかつランキング」のベスト10に入っているお店で食べること。そう、みんなが美味しいと思う店で食べてほしいのです。
今、現在、ベスト16まで「名古屋駅周辺」のお店は入っていません。加えて、17位のお店は名古屋にありますが、味噌カツではなくカツレツでランクインだし。そう考えると、20位以内に名古屋駅周辺での味噌カツは存在しないと言ってもいいのかもしれません。21位の矢場とんエスカ店、22位の矢場とん名鉄名古屋店でようやく顔を出すくらい。
矢場とんはみそだれが緩く、賛否が分かれる味噌カツなので、否定的な人が食べると「味噌カツNG」ということとなります。そう、衣を平気で殺してしまうのです。まあ、味噌カツの誕生秘話が、どて煮の味噌鍋に串カツをドボンと漬けたという説もあるので、みそだれで衣が死のうとへっちゃらかもしれません。でも、サクッとした衣を求める人にとっては、矢場とんの「鉄板とんかつ定食」なんて、邪教以外の何ものでもありません。
ゆえに、名古屋駅周辺で味噌カツを食べるのは至難の業。よほど、味の好みが個性的でないと「味噌カツまずい」とSNSで誤報を発信することとなってしまいます。
美味しいものは美味しい。それが真実。手抜き観光で、だまされて不味い味噌カツを食べたのは自己責任。なら、そこで留めてほしい。くれぐれも「味噌カツはまずい」とか「味噌カツ最低」とか「ミソじゃなくてクソ」とか「ゲロカツ」とか誤った情報を垂れ流さないように。なんせ、あなたの食べた「味噌カツ」は、ただ味噌を塗っただけの「まがい物」だったのだから。