演習室に続く長い長い廊下・・・
この長い廊下が示すように、私の修士論文は、今回の「春ゼミ」で「悲劇への迷走」へと突入するのでした。まずは、皆さまにお詫びしなければならないのですが・・・
「生涯学習・・・辞めました!」
といっても、修士論文の中でのおはなし。今回、現時点での学習成果の報告として、修士論文の第1章となる「大学評価・学位授与機構の設立」、及び、第2章となる「大学評価・学位授与機構の現状」というものを作成したのですが、それについては、もう少しボリュームを増やして、法令やデータを充実させたほうがよいとの指導をいただき、概ね、良好だったのですが、それ以降の「章立て」について、注文がつきました。
生涯学習なので、機構で複数学位を取得している方のインタビューをしてみるつもりでしたが、却下となりました。そもそも、機構で1つ学位を取得すればいいのに、同じ学士の学位を取得するのは、きっと、「生涯学習が目的だろう」という仮説だったのですが、「レアなハズレ値を調査してもね・・・」ということでNG。
可能性は低いが、機構へアクションを起こして近年のアンケート結果を入手することや、単位互換制度研究といった生涯学習をベースにした方向感よりも、むしろ「他国との比較」を前面に出したほうがよいとの指導がありました。
で、極め付けが「生涯学習にこだわりますか?」という指導教官の一言。私は即座に「他国との比較がメインとなるのであれば、むしろ、生涯学習というキーワードは修士論文の題名から削除したほうがいいと思います」と答えていたのでした・・・
まさかの、禁じ手ともいる「生涯学習」への裏切行為!皆さんに、生涯学習で修士論文を書くと公言していたので、この場でお詫びさせていただきます。
私は古いタイプの人間なので、指導教官のアドバイスは絶対と思っております。せっかく、私のために、「こうした方がいいよ」とアイデアを与えてくださる指導教官に対し、知識も経験も劣った私が、ちんけなプライドのために、「生涯学習は譲れません」な~んて言うことができるわけがありません。
むしろ、もやもやとしていたものが、一気に消え去り、晴れ渡った心境にあるのが今の私。なんせ、これで、学位研究に特化することができるのですから(笑)
機構の学士を10保有し、3修士を合わせて、都合15の学位を持つ立場として、「学位制度」というものをテーマに書けるというのは、至上の喜びといえるでしょう。第1章に学位の歴史をいれようか?と、新しい方向感にワクワクしている自分がいます。
論文題名から「生涯学習」というキーワードは消滅しますが、むしろ、無理やり「生涯学習」をくっつけたことで、「学位授与機構研究」だけでも、教育学の研究になるのに、複雑怪奇にしてしまったのかもしれません。そして、私にとっては、題名に「生涯学習」があろうが、なかろうが、これが、生涯学習なのですから、異論はありません。
でも、やはり「生涯学習」がなくなるのは、この「生涯学習の部屋」という名のブログの管理人としては、「悲劇」といえるでしょう。残すところ、あと8ヶ月で、このように迷走しておりますが、指導教官からは「全幅の信頼を寄せております」とのお言葉があったので、必ずや、まとめて仕上げたいと思っております。